「さようなら、元気でね」 H20.6.30(月)

「さようなら、元気でね」 H20.6.30(月)先日、とても素敵な出来事があったのですが、当日お伝えできなかったので、遅ればせながらご紹介したいと思います。

年少さんのとまと組では、アゲハ蝶の幼虫を飼っていました。5月初めに先生が、まだ黒くて小さな幼虫を見つけて、幼稚園に持ってきました。みんな大喜びです。名前は、とまと組の「とっちゃん」になりました。葉っぱをあげて、お世話をしているうちに、だんだん大きくなって、黒から緑色に変わりました。そして、大きくなるにつれて、食べる量も増えていきます。どんどん食べて、どんどん大きくなるので、お世話のし甲斐もあるというものです。

「さようなら、元気でね」 H20.6.30(月)ところが、ある日カチカチの変な形になってしまいました。この劇的な変化には、子供たちもビックリ。

「いつ、ちょうちょになるんだろう??」、「どんなふうに、でてくるんだろう?」みんなアゲハのことが気になって、仕方がありまん。

しかし、子供たちの期待をよそにに、サナギはちっとも蝶になる気配を見せません。

「さようなら、元気でね」 H20.6.30(月)

さようなら、元気でね…また遊びにきてね…

「先生、本当にちょうちょになるの?」 先生は優しく、「なりますよ、きっと。早く見たいね。」と答えます。

数日後、子供たちの期待に後押しされたのか、サナギの殻をやぶった蝶が、静かに羽を乾かしているのを発見!

「ヤッター!ちょうちょだ!ちょうちょだ!」

「きれい」、「大きい」 よーく観察した後に、園庭にでて、アゲハ蝶を逃がすことにしました。ふたを開けましたが、なかなか飛ぼうとしません。「なんで飛ばないんだろう・・・」と言ったその時です、フワフワっと舞い上がると、歓声をあげる子供たちの上を3回まわって、木の向こう側へと飛んでいきました。それは、まるで、子供たちにさようならを言っているかのようでした。

年少さんが幼稚園に入った頃に、教室にやって来た小さな幼虫です。みんで、お世話をした幼虫が、綺麗なアゲハ蝶になって巣立っていった日の出来事でした。

(今でも、アゲハ蝶が飛んでいるのを見ると、「あれっ、とっちゃんが来たよ!」、「遊びに来たんだ!」と、みんな大喜びします。とっちゃんとの思い出は、みんなの心にしっかりと根付いているようです。)