「テリトリー」 H20.12.11(木) 晴れ

早いもので、もうすぐ2学期が終わろうとしています。年長さんは卒園アルバムの集合写真を撮影したり、アルバムの表紙の絵を描いたりして、卒園が近い事を意識し始めています。(自分で描いた絵が、表装されてアルバムの表紙になります。)

この表紙の絵は専用の大きな画用紙に描くのですが、二人向き合って座ると大きくて机に収まりません。そこで、子供たちはお互いの紙の先端を重ねあって絵を描いています。「お友達が画用紙の上の方に絵を描いているときには、自分の画用紙の先端を下に重ねて、描けるところを描く。お友達が上の方を描き終えて違う場所を描き始めたら、今度は自分の画用紙を上側にして今まで描けなかった部分を描く。」という具合に、特に言葉を掛け合うこともなく自然に譲り合っています。まるでお互いの呼吸を読んでいるかのように。

少しくらいの不自由も時には必要です。子供たちは、子供たちの人間関係の中で、工夫し、調整し、解決する力を持っています。大人が先回りし過ぎると、その芽を摘み取ってしまうことにもなるでしょう。また、こういった阿吽の呼吸的な譲り合いと調整力は、幼稚園という生活の場の、色々な場面で磨かれていくものであり、大切なコミュニケーション能力となるのです。

「テリトリー」 H20.12.11(木) 晴れ

上の方描き終わったから、
今度は紙を下にしてと・・・

「テリトリー」 H20.12.11(木) 晴れ

紙と紙を机の真中で合わせると・・・あーこうやって描く事もできるよね・・・場所によるけど。