「鏡面仕上げ」 H21.9.3(木) 曇り

「鏡面仕上げ」 H21.9.3(木) 曇り子ども達は、粘土遊びが大好き。思い思いの形を作って遊んでいますが、それとはまた違った楽しみ方を発見する子もいます。

年中さんのお部屋では、せっせと粘土と粘土を擦り合わせている子がいました。お煎餅型の粘土の上をお団子型の粘土の塊が何度も何度も滑っています。私が見ているのに気づくと、「見て見て!先生これ、ピカピカのツルツルなんだよ!さわって、さわって!」と、興奮気味に私の手を引っ張ります。なるほど、お煎餅型の粘土は鏡のように磨き上げられて、本当にピッカピカのツッルツルです。

「鏡面仕上げ」 H21.9.3(木) 曇り「私が考えたんだよ、私が見つけたの。今ね、こうやってたらね、ツルツルになったの。」と、教えてくれました。周りの子も、それぞれの遊びに集中していたので、直ぐ近くで行われていた職人仕事に気がついていなかったようです。

「わーほんとうだ。」、「すごーい!」と、粘土を触って驚いています。

「鏡面仕上げ」 H21.9.3(木) 曇りどうやらこの「鏡面仕上げ」、まさに今誕生した出来事のようです。「あっ、こうすると面白い。」と気づいた子が、黙々と、それこそ無言でその現象を楽しみ、試し、完成させていく。先ほど見せてくれた時の興奮は、この内面の楽しみが一気に喜びとなって表出した瞬間の事だったのです。

子ども達と生活していると、何気ない出来事の中にも、感動的な場面に多く遭遇します。それを拾い上げて、沢山褒めてあげることが大切です。全ての子ども達が、小さくて偉大な科学者であり、文学者であり、そしてマイスターなのです。