「七五三」 H22.11.11(木) 爽やかな秋晴れ

今日の放課後、素敵な来客がありました。今年卒園した小学校1年生の女の子と年少さんの男の子の姉弟が七五三の着物姿を見せに来てくれたんです。とっても可愛くて、とっても凛々しかったですよ。あんまり可愛かったので先生たちも写真を撮らせてもらいました。どうも有難うございました。

hp350DSCF5801七五三と言えば、幼稚園では千歳飴の入れ物を作っています。これに千歳飴を入れて持って帰るんです。各学年で入れ物の形は違います。写真は、数日前に年中さんのお部屋に遊びに行ったときのものです。みなさん、とっても集中していました。

なんたって、大切な千歳飴を入れるんですから・・・というわけではないんですね。

では、なぜ全員の子が、こんなに集中できるんでしょう。

1枚の画用紙から円柱形を作り、一端に丸底を貼って筒にします。この作業が結構難しい。円柱の端にハサミを沢山入れて折り返し、丸底をつける為の糊しろを作ります。底が剥がれないように、糊をたっぷりつけて、しっかりと底を貼り合わせて完成です。この適当に難しいことが大切なんですね。(本当に難しくて出来ないようでは困ります)

貼り合わせた円柱に、丸底を貼って筒にします。

貼り合わせた円柱に、丸底を貼って筒にします。

大人は、「子供がやり易いように、簡単なように、早くできるように・・・。」ということばかり考えがちです。 「これは、無理だろう。」、「この作業は難しいから予め作っといてあげよう。」~~何から何までお膳立てして、材料も全て与えて、子ども達がすることは結果的に下請け作業になってしまう~~これでは駄目です。

ハサミを入れた折り返しに丁寧に糊を付けます

ハサミを入れた折り返しに丁寧に糊を付けます

「ん~、ここは難しいな~。どうやればいいんだ?」、「ここは、丁寧にやらないと後で壊れちゃうな。」って、どうすればしっかりとした筒になるか、バラバラにならないような物が出来るか、子供達は色々考えながら作ることが出来るんです。

そんな時の集中力といったら、そりゃ凄いものです。そして、そうして苦労して出来たものだからこそ、完成した時の喜びがあり、宝物になるんです。

大人は、教師は、子供達の「できる」を信じて、やらせてあげることが大切です。