「輪つくり、和つくり」 H23.4.22(金) 曇り
真剣な眼差しでピンクの帯を見つめる年中さん。
只今、鯉のぼりの吹流しを製作中です。
細長い紙に糊をつけて、長手方向に折ると、吹流しの口元が帯状に出来ます。この帯を輪にすれば吹流しの完成です。
って言うと・・・簡単そうですが、糊のついた長い紙を折って貼り合わせるのも、それを輪にするのも、少し手ごたえのある作業です。だから皆さん集中して、出来たときには「ヤッター」となるわけです。
別の机では、女の子3人が何やら相談しています。 何かな?と見ていると・・・
「あっ、できた、できた。」、「えっ?」、「こうやればいいんだ。ね、ほら。」と、初めに吹流しの輪を貼り合わせた子(左)が、隣の子(中)に貼り方のコツを教えています。お友達に教えてもらって、「できたー!」と嬉しそうです。
その様子を見ていた右端の子に、今度は真ん中の子が教えてあげます。
それは、「教えて」、「教えてあげる」の言葉なしに、自然発生的に交わされる子供同士の阿吽(あうん)のコミュニケーションです。そしてこの時に友達同士の繋がり、つまり「和」を感じるんです。
また、子ども達は自分達で協力して問題を解決していく「力」を持っています。大人が先回りをして、あれやこれやと世話を焼いてしまうと、この「和」と「力」を奪ってしまうことになります。子ども達の様子を注意深く見守り、育ちの芽を奪わないようにしたいものです。