「ハンカチあそび」 H23.9.5 (月) 晴れ時々雨

hp230DSCF6525年少さんの男の子が頭の上に何かをのせて嬉しそうにしていました。
「楽しそうだね。何しているの?」
「あのねー、リボン作ったの。」

ハンカチをリボンの形に折ったんですって。頭から落ちないように、微妙なバランスをとっています。 「上手に作ったね。とっても可愛いよ。」

すると、あちらこちらから、いつもの「見て見て」が始まりました。「見ますよ見ますよ。順番に行くから待っててね。」 作っては崩し、作っては崩しできるので、ハンカチ遊びは楽しいです。色々と工夫して、色々な形にしていくなかで、「あっ、これ○○の形に見える!」っていう発見があるんです。(下段へ)

「見て、ネコちゃん。髪も見て。」

「見て、ネコちゃん。髪も見て。」

「見て、飛行機。」、「飛ぶよ!」

「見て、飛行機。」、「飛ぶよ!」

「アイスを作るからね、見てて。」

「アイスを作るからね、見てて。」

そんな中で、面白い発見をした子がいました。

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こちら向きはセミです↑

こちら向きはセミです↑

「何を作っているの?」
「セミ。」
「上手だね、セミ。」、
「これ、クワガタ。」
「えっクワガタなの?」、「こー。」「ん?」、
「セミだよ。」、「え?」
「こー。クワガタ」、「ん~?」

こちら向きはクワガタ↑

こちら向きはクワガタ↑

と、一見かみ合わない会話の中でセミがあっち向いたりこっち向いたりしている内に…分かりました。くるっと180度回すとセミに見えたり、クワガタに見えたり。どちらを上に向けるかで変わるんですよ。セミかクワガタかが。

hp270DSCF6556「面白いね。」と言うと、子ども達が集まって来ました。作り方を教えてもらったり、自分だけのオリジナルを作ろうとハンカチと格闘している子もいます。そんな時の子ども達の集中力は素晴らしいです。本当にキラキラ輝いています。新作が次から次へと沢山できました。

hp270DSCF6549さて、振り返って…セミかクワガタか…。
私たちは既成概念にとらわれていて、物事を一つの見方でしか見ようとしない事が多いものです。でも、子ども達は柔軟で新鮮な発想力と観察力で、色々な見方でそれらをとらえることが出来ます。だから、子ども達の生活は発見の喜びで満ち溢れているのかもしれません。

hp270DSCF6570子どもの言葉に耳を傾け、子どもの仕草に目を向けることです。
私たちは、子ども達から本当に多くを学ぶことができるのですから。