「粘土の連鎖」 H24.9.27 (木) 晴れ

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年中さんが楽しそうに粘土で遊んでいました。コネコネ、コネコネ、スパゲティのように細くして、クルクル、クルクルと粘土の玉に巻きつけていきます。

何を作っているの?と聞くと、
「どせー。」、「ん?何?」、
「土星!」って教えてくれました。

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土星ですよ。よく知っているし、工夫して上手に作っていますね。

みんなそれぞれに好きなものを作っているのですが、それぞれの粘土板の上で作り出される物は、子ども同士の関係の中で連鎖して、そして変化していきます。

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こちらの男の子は、粘土を入れる粘土ケースに、薄く伸ばした粘土を押しつけています。

ギューッと押して、ペラッとめくると粘土ケースの刻印模様が転写されるんです

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チョウチョの模様は良いとして、「大」という字、さらには「学研の」まで転写して・・・面白いですね。でも、本人は大マジメです。

その様子を見ていた女の子がそれを真似してみました。

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ペラッとめくって、チョウチョが現れた瞬間の「わ~」っていう表情です。この子は、元々はケーキを作っていたんです。粘土板の上に細かな細工がされたプチケーキが並んでいますよね。

そして、友達が転写で遊んでいるのを見て、自分も真似してみたんですね。そうしたら、「面白い!」って感動を伴った驚きと発見を得たわけです。

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こちらの女の子は宝石のついた指輪を見せてくれました。

「わー、綺麗だね。本物みたいだね。」

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すると、その様子を見ていた隣の女の子も同じように指輪を作って、指にはめて・・・
ハイ、ポーズ!

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そしてまた、それを見ていた女の子がブレスレットを作って、ハイポイーズ!

女の子はアクセサリーが好きですね。

オシャレ!!

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それを見て、今度は指輪にブレスレットを追加して、ハイ!ポーズです。可愛いでしょ!!

ふふふ、もうすぐできるよ!

ふふふ、もうすぐできるよ!

そして、まだまだ続きます。それを前に座っている女の子が見て、ブレスレットを作り始めました。

「私もきれいなのを作ろう!」

っていうワクワク感が伝わってくるような表情ですね。

本当にこの素直な表情は宝物です。

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このアクセサリーの連鎖は、女の子の間であっという間に広がっていきました。

それを見ていた男の子。粘土をコネコネしていたので、ブレスレットでも作っているのかな?と思ったら・・・・

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「スカイツリー!!」と、それを縦にして、どうだ!という感じ。

やはり、男の子、いくら周りで盛り上がっていても、アクセサリーは着けられなかったようです。

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こうして見ていますと、子ども達の目線は、お友達が何を作っているか、何をしているか、意識している事が分かります。

年中児になると、友達との関係が強くなり、みんながどんな事をしているかが大きな関心事となきなってきます。

そして、「楽しそう!」「何だろう?」って思うと、それを真似してみて自分の物として取り入れていくんですね。

これこそが、幼児期における集団教育のねらいとするところでもあります。

子ども達は、「子ども達の社会」の中で、影響を受け合いながら共に成長し合っていくのです。

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お友達のしている事が大きな関心事となり、コミュニケーションが深まっていきます。