こすって発見 H28.5.31(火)
年中さんが自由画帳に好きな絵を描いていました。お母さんの絵を描いたり、動物を描いたり、色々です。
この男の子はロボットが遊んでいるところを描いていました。前に座っている子も一緒にロボットを描いていたようです。ピンク色なので女の子のロボットかな?
フライパンで目玉焼きを焼いて、お皿には目玉焼きと緑色のは・・・インゲンかな?
ナイフやフォークもあります。画用紙がテーブルになっているんですね。
私が、「美味しそうなのができたね。いただきま~す!」って言いながら目玉焼きを食べるふりをすると。
「この子も美味しそうって、見てるの。」って嬉しそうに教えてくれました。
確かに、まんまるオメメで目玉焼きを見ているオレンジ色の子が・・・。
これには笑ってしまいました。面白いことを考えますね。
こちらでも面白いことをしていましたよ。丸く塗った上から白いクレヨンで塗り重ねています。
「何を描いているの?果物?」って聞いてみました。
「何も描いてないよ。」っていう答え。
??
「白い色で塗ると、色が変わるの。面白いから見てるの。」って。
なるほど~。赤や緑の上から白を塗るとパステルカラーになります。柔なかな優しい色になります。
その変化に気が付いて、色々な色で確かめていたんですね。そう、実験していたんですよ。
何か画用紙に描いているからって、いつも何かを表現している訳ではないのですね。こうして、無心になって色を塗る中で、発見をしたり、考えたことを確かめたり。
この男の子も、無心になって・・・絵を描いているというか・・・とにかく何かをやっています。私に気付かないくらいに集中しています。
クレヨンで葉っぱのような形を描いた時に手がすれて絵がにじんだんです。その時にふと、不思議だなって思ったのでしょう。指先とこすれた絵を交互に見ていました。
そして、また確かめるようにクレヨンで塗って、手でこすって・・・・。親指でこすったり。
四本指でこすったり、手の平でこすったり・・・・。そして、こすれる様子を確かめる為に新しい線を描く。
手についたクレパスと、こすれてにじんだ画用紙を何度も見つめ、また絵を描いてこすってみる。
大人は当たり前と思っても、子どもにとっては発見です。それは小さな発見かもしれませんが、繰り返し試すうちに新しい変化が起きて更に発見をする。
全ては「不思議だな。なんで?」って思うことから始まります。小さな工夫や発見が、大きなものへと繋がっていきます。子供って本当に素晴らしい。