文化たより2010年度3学期

文化たより

幼稚園には楽しいことがいっぱい!子ども達の笑顔って本当に素敵ですよね。
このページで、その様子を少しでもお知らせできたらと思います。

3学期

22年度の文化たよりは、これで終了させて頂きます。 1年間ご愛読頂きまして、有難うございました。 4月に可愛い小さなお友達をお迎えして、また新たに楽しい記事をお届けいたします。よろしくお願いいたします。

「ありがとう年長さん」H23.3.8(火) 晴れ

hp300DSC05675今日は、年長さんとのお別れ会がありました。もうすぐ卒園する年長さんに、ありがとうお元気でと、気持を伝える会です。

ホールには年少さんと年中さんが先に入って、年長組のお兄さんお姉さんをお迎えする為に座って待っています。そこへ、年長さんがピアノに合わせて入場です。座って見上げる年長さんは、なんだかいつもより大きく見えます。

hpp400DSC05704年少さんからは歌のプレゼント。年中さんからは一人ひとりに手作りペンダントのプレゼントです。 首にかけてもらって年長さん、とても嬉しそうです。

教室に戻るとペンダントの見せ合いっこ。裏に書いてあるメッセージを読みあって・・・「なんてかいてある?」、「えーっと、やさしくしてくれて、ありがとう。」

それぞれの思い出を胸に、もうすぐ卒園です。寂しいですが、小学校でも元気で活躍して下さいね。 みんなみんな大切な思い出ですよ。

「演じきりました」H23.3.1(火) 曇り時々雨

hp300DSC05401先日の音楽会には、沢山の方にお越し頂きまして有難うございました。

ステージの上で踊っている子ども達、とても楽しそうでしたね。みんな上手でした。

観客席では、私の隣に座っていた年少の子ども達が、他のクラスの踊りを見ながら一緒に踊っていました。

他のクラスの踊りでも、自然と体が動いちゃいます。

他のクラスの踊りでも、自然と体が動いちゃいます。

手を上に広げて、みぎ、ひだり。
ポーンと前にとび出して、しゃがみます。ねんねのポーズでみぎ、ひだり。

と、まるで自分達の踊りのようです。音楽に合わせ、見よう見まねで、自然と体が動いてしまうんですね。これも、心から楽しんでいるからこそ出来ることです。

観覧席に座りながらも、最後まで演じきった小さな役者達に大きな拍手を!

「ここ、ほら、ね。」H23.2.16(木) 晴れ

hp350DSCF6035昨日の雪には驚きました。あんなに降るとは…。 園庭にも所々雪が残っています。

今朝、登園してきた年中さんが庭の隅を指さして何か話していました。

「どうしたの?」と尋ねると、「ここ、英語の字になってるよ。」、「え?どこ?どれ?」
「ここ、ほら、ね。」、「ん?」

横から見ると“H”

横から見ると“H”

前から見ると 「エ」

前から見ると 「エ」

「これ、よこからみると。」
「あっ、本当だ。Hだね。」
「そうだよ。」、
「あと、前から見ると日本語のエだよ。」
「うわっ、本当だ。面白いね。確かに エ だね。」
「うん、H と エ だよ。」

幼稚園バスを降りて、下駄箱に向かう途中で見つけた雪文字の不思議。普通なら、「雪が残ってる。」とだけ言って通り過ぎてしまうような、本当に普通の光景です。 この「普通の光景」の中から「Hとエ」を抜き出した瞳には、キラキラと雪模様が輝いていました。

「作戦会議」 H23.2.1(火) 晴れ

p540DSC05205年長さんが今一番熱中しているのはドッジボールです。毎日ドッジボールをするのが楽しみで楽しみで。最近は捕るのも上手になってきました。結構速い球でも、しっかりと受け止める子もいます。(当たっても痛くない、柔らかいボールです。)

p270DSC05191さて、今日は趣向を変えて、まず作戦会議を開くことになりました。「外野やってくれるお友達いますか?」、「ジャンプボールは誰がやりますか?」と、いつもは先生が聞いていました。でも、今日の作戦会議では、誰がやるかを決めたり、勝つためにはどうするか等を自分達で話し合います。この作戦会議という言葉を聞いただけで、子ども達はもうドキドキして楽しそうです。

「どんどん当てよう。」、「ボールはとって、すぐに投げよう。」、「でも、とれなくて当てられちゃうんだよな。」、「ハハハ。」と、会議というか楽しい会話というか、とにかく作戦を話し合います。

p270DSC05189「もう決まりましたか?作戦会議を終わりにしてもいいかな?」と先生が聞くと、「決まった!」、「か・つ・ぞ~!」と子ども達。

そして、さーっと外野と内野に分かれて、ジャンプボールをする子がスッとセンターに進み出ます。その周りにはボールをとる為に子ども達が集まります。ここまでは作戦通り。 ピッと笛が鳴って試合開始。

ボールの動きに合わせて素早く移動。バンッとボールを受け止めると、ワーっと歓声が上がります。だんだん内野の人数が少なくなってくるときのドキドキ感がたまりません。「ウウ~」っといいながら、ボールの行方に合わせて右へ左へ逃げたり、果敢にボールに食らいついたり。見ていても楽しいゲーム展開。 さてさて、作戦通りにいったのかな?

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「固定観念と先入観」 H23.1.31(月) 晴れ

img201101281月28日の「今日の絵本」のコーナーで、「すっとんだ ちょうべい」という絵本を紹介しました。この絵本、ちょっと変わっています。読むときには絵本を縦に持ち、ページを下から上にめくって読む構成になっています。これは面白い!

話の内容も、「主人公が穴を地面深く掘り、地獄におちたり、雲上に飛び上がったり、そしてまた地上に落ちたり・・・」と、上下の関係を上手く使っているので、この絵本の構成がぴったりなのです。そんな理屈も考えながら、「子ども達、この絵本を見たら驚くだろうな。めずらしいって喜ぶだろうな。」とワクワクしながら読み聞かせをしました。さあ、子ども達の反応はどうだったでしょう。

とても楽しい話なので、勿論子ども達は喜びました。しかし、肝心の「縦構成」という点については殆ど反応がありません。仕方がないので、「この絵本はね、面白いんだよ。 本って普通はどうやって読む? そう、この本は縦なんだよね。」なんて説明してしまいましたよ。いつも色々なことに大きく反応したり、気付いたり、そしてその「気付き」を楽しむ子ども達。それが何でこんなに食いつかないんだろう?

そこで、あっと気付きました。「本は左から右へ、または右から左へページをめくる」というのは、我々大人が持っている固定観念です。だから、その観念と違うものを見たときに「面白い、珍しい」と感じたわけです。(厳密にいうと固定観念の用法は違うようですが、ここでは慣用的に固定観念とします。)

ところが、子ども達にはそのような観念も先入観もありません。自由なんです。絵本を縦に読み進んだとしても、何の不思議もなく、そのまま受け入れます。子ども達が感ずる所は、その内容の楽しさであり、「縦構成が変わっていて面白い」ということではないのです。物事の本質を楽しめるって素敵ですね。 あー、また子ども達に勉強させられた思いでした。

最後に、この「すっとんだちょうべい」ですが、本当に面白いですよ。是非読んでみて下さいね。詳細は「絵本のコーナー」(1月28日)を見て下さい。

「Runner」 H23.1.25(火) 晴れ

hp535DSC05172年長組の体操です。今日は、子ども達が最も熱くなる・・・リレーとドッジボールの2本立て。「がんばれ!」、「がんばれー!」の声援を胸に背に受けての力走です。

ところで、文化たよりをご愛読のみなさん・・・何か気付きません?何かハッとしませんか? そうです、走りが力強いでしょ。昨年10月27日の文化たよりでも年長組のリレーの様子をお伝えしました。そのときの写真と比べて見て下さい。その差歴然です。腕の振り、足の蹴り上げ、コーナーでも体を傾けてスピードが落ちません。

ほんの3ヵ月で大きく成長する子供達。体操の時間もそうですが、普段の外遊びでの鬼ごっこや追いかけっこを通して、自然と体の動かし方を身につけているんですね。 これだけ格好よく走れたら、小学校でもヒーローかな。

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「子供の社会」 H23.1.24(月) 晴れ

年長さんが熱心に何かを作っています。牛乳パックを使って観覧車を作っているようです。

hp300DSCF5932「これ、くっつかないんだけど。」
「ここ持ってて。ここを紙でグルッと巻けば強くくっつくよ、きっと。」
「僕、もう1枚紙に糊つけてくる!」、
「はい。じゃー私、倒れないように持ってるねー。」、「うんお願い。」
「ねえ、これどこにつけようか?」、「ここ、ここ。」、「そうだよね。」と、

一つの物を作りながら色々な会話が交わされます。

hp340DSCF5937年長児になると、子ども達が自分たちの考えで、自分たちで役割を考えて、一つの物を作り上げようとします。そして、そこで交わされる会話や、作業を子供同士のコミュニケーションとして楽しむことが出来ます。自分のアイディアを出し、友達がそれを認めて実行する。このようなやり取りを通して、お互いを認め、協力する事の大切さを実感します。

ここで保育者が余計な口出しをしたり指図をしてしまうと何にもなりません。クラスがまとまって、子ども達の社会が出来上がっていれば、保育者はただ見守るだけでよいのです。遠くから・・・。

「なわとび」 H23.1.20(木) 晴れ

hp400DSC05133年中さんが縄跳びをしていました。カメラを持っている私を見つけて、
「あっ、せんせーい。うつして!」と、縄跳びを跳びながら子ども達が集まって来ました。
その雄姿を収めようとカメラを構えると、前へ前へと前進してくる子ども達。
近すぎて写せないので後ろへ下がると、またジリジリと前進してきます。
「あの~、前に出てくると写せないので動かないで。」と言うのですが、私が下がれば下がった分だけニコニコしながらドンドン前へ前へと出てきます。
ニコニコ、ピョンピョン、ニコニコ、ピョンピョン。
後ろへ後ろへと追い詰められて、やっと写した1枚が上の写真です。可愛いですよね。

二人跳び…すぐに引っ掛かっちゃうけど、とっても楽しい…

二人跳び…すぐに引っ掛かっちゃうけど、
とっても楽しい…

みなさんそれぞれのペースで楽しく練習しています。
「片足ケンケンとび、10回出来るよ!」とパンパン跳ぶ男の子。

僕ね、足が強いから片足で跳べるんだ!

僕ね、足が強いから片足で跳べるんだ!

お友達と二人跳びをする女の子。楽しくって笑顔が止まりません。

「先生!うしろとびで、片足でできる?私何回でもできるよ。見てて!」と言いながら、1回で引っ掛かってしまう女の子。でも、これを何回も続けるわけですね。 確かに何回も出来ています・・・。
「ね、できたでしょ。」、「うん上手だね。もっと練習すれば、もっと上手になるよ。まずは、前跳びをもう少し練習してみるといいよ。」というと、嬉しそうにニコッと笑いながら前跳びをしていました。

うまく跳べる子も、跳べない子もいます。大事なのは、その子のペースで楽しく出来ること。そうしているうちに、ふとコツがつかめます。

「楽しい会話」 H23.1.14(金) 晴れ

hp350DSCF5966hpp350DSCF5967年長さんが楽しそうにお話をしていました。楽しいというよりも、お腹がよじれるほど笑っています。何がそんなに面白いのかな?

「楽しそうだね。何のお話しているの?」と聞きましたが、返ってくるのは笑い声だけ。

「あのね、あのね、フッ、フッフフフ・・・」なんとか話そうとすると、また笑いがこみ上げてきて答えになりません。何だかこちらまで楽しくなってきて、笑いの渦の中に引き込まれてしまいました。

でも、会話でここまで楽しく笑えるのは良いですよね。一時的な事象に対する笑いではなく、人間的なつながりを根底にした「心で通じ合った笑い」です。年長さんになると、このようにお友達とのコミュニケーションを真から楽しむ事ができるようになります。このコミュニケーションの力を育てるためには、時にはお友達とのトラブルも大切です。集団生活の中で様々な経験を通して子供達はコミュニケーションの術(すべ)を学び、心身ともに発達し育っていきます。そして円満な人格が形成されていくのです。

「寒さなんて吹き飛ばせ」 H23.1.12(水) 晴れ

hp340DSC05081新学期が始まりました。明けましておめでとうございます。

毎日寒いですね。出来る事ならコタツで丸くなっていたいところですが、子供達は「寒さなんか吹き飛ばせ」と言わんばかりに元気に遊んでいます。子供は風の子っていいますが本当ですね。

hp340DSC05079園庭では、年中さんが鬼ごっこをして遊んでいました。先生一人を十人がかりで追いかけます。「まて~!」、「キャー」、「よし、はさみうちだ。」、「ランニングチャージ!」と、言葉を発しながらの追跡劇。

子供達も楽しそうですが、先生はもっと楽しそうです。 この「もっと」が大切です。先生が子供達以上に楽しむことで、本当に楽しい保育が生まれます。先生の楽しそうな表情を見て子供達も楽しくなります。

hp300DSC05072ご家庭でもそうです。お母さんお父さん、お子さんと思いっきり楽しく遊んでいますか。お子さん以上に楽しそうに笑って、楽しそうに動いてください。そんなお母さんお父さんが子供達は大好きです。「よく笑う家庭」が良い子を育てます。

教室にもどる途中、男の子がひとり言のように言いました。
「いっぱい走って、あ~足がちぎれるほど走った。ふ~、楽しかった。」

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