「もう一つの星空」 H24.7.12 (木) 曇り時々雨(先週の記事です)
先日プラネタリウムに行った年長さんが、その時の印象画を描いていました。
画用紙を黒のクレパスで塗って、ヘラで削ると下地が出ます。これを絵に応用したスクラッチ画です。
空を大きく描いて小さな星を沢山描いている子、人を中心にして人物を大きく描いている子、お友達を小さく沢山描いている子、一つ一つの星を大きくダイナミックに描いている子、プラネタリウムの投射機を描いている子、織姫彦星を夜空に描いている子・・・・と、その子それぞれに色々な空があります。
でも、星の描き方って難しいんですよね。 みなさん子どもの時に星描けましたか?
星の描き方は二通りありますよね。
線を対角線状に交差させて描く星。
星の外形を一筆書きに描く星。☆
もちろん、丸でも四角でも三角でもよいので、みな思い思いの星を描いています。 ○ □ △ ◇ ☆
でも、お友達が格好いい星型の星を描いていると、「どうやって描くの?おしえて。」となるわけです。
左の写真では女の子が男の子星型の描き方を教えてあげています。☆
対角線状にクロスさせていくので、とても難しいです。
初めてだとなかなか出来ませんよね。ですから女の子が画用紙の上を指でなぞって、描くラインを先導してあげています。
男の子は女の子の指の動きに合わせて線を描いていきます。親切で優しいですね。
何度も何度も繰り返し教えてあげていました。この様子を見ていた子が、
「自分で描かないとだめだよ。自分でちゃんと描けてるじゃない。」と言いました。
女の子が指でなぞっているのを見て、人に描いてもらっていると思ったのでしょう。
「この星は見本で私が描いてあげた星だよ。まだ描けないから教えてあげてるの。」と、女の子が答えます。
これは、どちらの子も正しいと思います。綺麗な星が描けたらいいなというお友達の気持ちを理解して、自分の作業を中断して教えてあげている子。それを、自分で描かなければ意味ないと指摘した子。そしてそれを聞いている男の子。
子ども達は集団の中で、お互いに影響を受けあって生活をしています。
真似したり、真似されたり。
おしえたり、おしえてもらったり。
指摘したり、指摘されたり。
笑ったり、泣いたり。
様々な影響を受けあって、与えあって成長していきます。つまりそれは人という環境です。ですから、その「環境」がどのような「環境か」が大切となるのです。
↓四角い空の形、土星の形は影響し合っています星の描き方は全く違います。
業務多忙につき、更新遅れました。楽しみにしていた方すみません。
「更新楽しみにしています。」と声を掛けてくださった方々有難うございました。
ちょっと間があきましたが、先週の記事です。これからも「文化たより」宜しくお願いします。