紫陽花 H26.6.19(木)(写真は本日の撮影ではありません)
今年の梅雨は雨が多いですね。昨日も園庭で遊んでいたら急に雨が降り出して、慌ててホールに入ったりして・・・。でも、梅雨という季節を感じる為には、毎日シトシトと降る雨を経験することも大事ですね。
さて、6月の花といえば紫陽花ですね。子供達もスケッチブックに思い思いの紫陽花の花を咲かせていますよ。
折り紙で紫陽花の花を折って貼り付けます。葉は切り出して葉脈を描いて貼ります。好きな絵を背景に描いて仕上げです。
葉の形や模様など、個性が出ます。背景も好きなように描くので、色々な梅雨の風景が出来上がります。
梅雨の風景・・・みなさんは、どのような風景をイメージしますか?
そのイメージは、これまで経験してきた事柄から作り出されるものです。経験には、実際に自分が体験したことだけでなく、人から聞いたこと、書物などで読んだり見たことも含まれます。子供達は、今までの経験を総動員して、紫陽花の製作をしているんですね。
幼児期の経験には個人差があります。例えば、梅雨の合間に田んぼでオタマジャクシを捕まえるのに熱中した子もいれば、田んぼに行ったことがない子もいます。子供たちが集中して楽しそうに、そして何気なくやっているアジサイ制作ですが、実際に体験した事、テレビや絵本で見たこと等、様々な経験から生まれるイメージ活動なんですね。
この男の子は、葉っぱをめくって何か描いています。何でしょう?
分かりますか?カタツムリですよ。葉っぱの裏にカタツムリが隠れているんですね。初めからカタツムリを葉の裏に描こうと思っていた訳ではありません。
葉は糊着けしていますから、普通はめくれないんです。たまたま糊が着いていない所があって、葉がめくれたんです。
「あっ、ここにカタツムリを描こう。」って思いついたんです。この偶然に対するアイディアが素晴らしいですよね。閃き(ヒラメキ)と言った方が当てはまるかもしれません。
こちらの女の子は、分厚い雲から雨が降り始めたところを描いていました。雨を描いたところで、「オタマジャクシ描こう!」って思いついたんですね。
それで「葉の陰からオタマジャクシが泳いで出てきました。」っていう具合に、絵を描きながらストーリーを作っているんです。
子供達が楽しみながら、何気なく描いているように見える絵・・・そこには、様々なアイディアと、色々なストーリーと、たくさんの宝物が詰まっています。
私達は、この宝物を大切にしなくてはいけませんね。