今日の絵本(2009年度)

「ウェン王子とトラ」 H22.3.17(水)

ウェン王子とトラ

題 ウェン王子とトラ

作・絵 チェン・ジャンホン

訳 平岡 敦

出版社 徳間書店

メモ:中国に生まれ、パリで活躍中の画家・絵本作家。トラに育てられた伝説と中国古代の「トラが人をくわえている」青銅器から物語の着想を得たそうです。

ドイツ児童図書賞受賞

猟師に子どもを殺された母トラが、憎しみのあまり村を襲うようになった。困った王に、占い師は「王子をトラにさしだせば平和な日々が戻るだろう。」と予言しました。森にひとり残された王子にトラが近づく。しかし、トラは王子の瞳の中に、今は亡き我が子を重ね合わせ、王子を優しく包みます。王子はトラと森で暮らし、たくましく成長しました。その頃城では、王子を取り戻すために兵が集められていた。森に火を放ち、トラに迫る大軍勢。さて、王子とトラの運命は・・・。

「今日もトラの本読んで!」、「あれが一番面白い。」という子供達のリクエストにお答えして、2日続けて読みました。緊張感のある展開にハラハラ、迫力のある絵にドキドキ。内容に物語性があるので、子供達の心をとらえたようです。読み手も役者になったつもりで、登場人物に生命を吹き込むようにして読むことです。グングン物語に引き込まれ、驚くほど集中して聞いてくれますよ。
「また明日も読んで。」と、リクエストされるでしょう。

「ゆうびんでーす!」 H22.3.11(木)

ゆうびんでーす!

題 ゆうびんでーす!

作・絵 間瀬なおかた

出版社 ひさかたチャイルド

メモ:ちょうど今頃、寒い冬から、春を感じられる頃に読むと季節感があって良いと思います。

全国学校図書協議会選定図書

日本図書館協会選定図書

雪深い山奥村の郵便屋さん。ある日、変な宛先「どんぐり山、さらさら川のぼる、一本橋わたり・・・ぶなのき・・・」の手紙を配達することになりました。誰も住んでいる人がいないはずのどんぐり山に行くと、カワウソやウサギなど道案内の動物達が現れて、たどり着いた先は一本の大きなブナの木でした。郵便屋さんは、木の下の大きな穴に向かって、「ゆうびんでーす!」と呼びかけました。中からは眠そうな声で、「僕、まだ寝てるんだ。かわりに読んでよ。」 そこで封を開けてみると、「はるですよ!」とだけ書いてあります。郵便屋さんが大きな声で読み上げると、素敵な出来事が・・・。さて、何が起きたでしょうか?

雪景色の中、道に迷うと可愛い動物が現れて道案内。子供達が大好きな「繰り返し」のお話です。次は、誰が出て来るんだろう、どこに行くんだろう・・・。みんな物語に引き込まれていきます。そして、最後にたどりついた先には、冬眠中の熊が。手紙のあて先は、熊だったのです。熊の台詞は、本当にあくびをしながら眠そうに読むと面白いです。そして、「はるですよー!」で見開きが展開する場面は、思いっきり明るく元気に読むと、一気に盛り上がります。

「ちびうさぎ」 H22.2.18(木)

ちびうさぎ

題 ちびうさぎ

作 キャサリン・アリソン

絵 ピアーズ・ハーパー

訳 栗栖 カイ

出版社 ブロンズ新社

メモ:動物達は、みんなふわふわになっていますが、ある場所に、ふわふわを見落とす部分があります。

さて、どこでしょうか?私も気付きませんでしたが、年中さんが見つけました。

ちびうさぎは、末っ子の小さな男の子。お父さんお母さんは忙しくて、かまってくれません。兄弟達も遊んでくれません。 「僕が居なくなっても誰も気付かないだろうな・・・」
ちび兎は新しい家族を見つける旅に出ます。のねずみ、カワウソ、キツツキ、うま・・・みんな素敵で優しい家族ですが、何かが違います。さてさて、ちびうさぎにぴったりの家族はどこにいるのでしょうか。

昨日紹介した「ちびくまのプレゼント」と同じ、触れるふわふわ絵本です。2日続けてシリーズで読んでみました。子ども達も心得ていて、「目のところは、ふわふわじゃないんだよね。」などと言いながらスリスリと触っていました。
「自分が居なくなっても気付かないのでは?」、「自分は本当の子どもではないのかな?」って、子どもの時ふと考えることがありますよね。この絵本は、子どものそんな気持ちを代弁してくれています。でも最後にはやっぱり…。
お父さん、お母さん、お子さんを”ぎゅー”ってしてあげて下さいね。 愛されているんだなって。

「ちびくまのプレゼント」 H22.2.17(水)

ちびくまのプレゼント

題 ちびくまのプレゼント

作 キャサリン・アリソン

絵 ピアーズ・ハーパー

訳 栗栖 カイ

出版社 ブロンズ新社

メモ:現在「さわれる」シリーズで4冊ありますが、この本が一番良いと思います。
同シリーズでは、「ちびうさぎ」もお話が良いですよ。

雪と氷の世界に住む白熊の母子。お留守番中のちび熊は、お母さんにびっくりプレゼントをあげることを思いつきます。ちび兎やちびトナカイ達も加わってちび熊のお手伝い。喜んだ母熊は、お礼に素敵なプレゼントを見せてくれます。さ~て、それは何かな?

子ども達が大好きな、「繰り返し」形式のお話です。分かりやすく、話の量が丁度よいので、幅広い年齢で楽しめます。
ところで、この絵本には、ある仕掛けがあります。動物の体がふわふわしていて、触ると毛が生えているように感じます。子ども達に触らせてあげると、「やわらか~い」、「気持ちいい・・・」。「あったか~い」と言いながら、嬉しそうに、優しい顔でなぜなぜしていました。 この感触、不思議ですよ。
そして最後に待っているのは、あっと息をのむような美しさ。このクライマックスには子ども達もビックリでした。

「きつねとぶどう」 H22.2.1(月)

きつねとぶどう

題 きつねとぶどう

作 坪田 譲治

絵 栗林 三郎

出版社 チャイルド本社

メモ:残念ですが、この絵本は絶版です。金の星社から違う版(絵いもとようこ)が出ています。望再版!

お腹をすかせた子ぎつねのために、母ぎつねは食べ物をとりに行きます。しかし、ぶどうを一房くわえて巣穴に戻る途中、犬と猟師が近づいてきました。「ぼうや!あぶない、逃げなさい。」と叫ぶ母ぎつね。子ぎつねは夢中で走りました。母とはぐれて月日が経ち、昔お母さんと住んでいた巣穴近くで、大きなぶどうの木を見かけます。子ぎつねは、何を思うのか。(詳しくは1月27日「文化たより」)

1月27日の「文化たより」で、この絵本の読み聞かせについて紹介したところ、何人かの方から絵本について質問されました。沢山の絵本を読んできましたが、この本は本当に深いです。絵がまた美しい。文章が絵を邪魔しないように、また絵が文章を邪魔しないように、左右のページに絵と文章を分けています。何度も読んであげたい1冊です。読むたびに子ども達の感じ方が変わりますよ。

「百羽のツル」 H22.1.20(水)

百羽のツル

題 百羽のツル

作 花岡大学

絵 戸田幸四郎

出版社 戸田デザイン

メモ:宮沢賢治などに比べると、花岡大学を知る人は少ないでしょう。学者でもあり、僧侶でもあった師の児童文学はとても深いのです。

百羽のツルが隊列を組んで北の国から飛んできました。昼も夜も飛び続け、目的地の湖はもうすぐです。その時、一番後ろを飛んでいた子どものツルが、力尽きて下へ下へと落ちていきました。それに気付いた九十九羽のツル達は一斉に降下して、気を失った子どものツルを大きな網のようにして受け止めました。そして、百羽のツルは元のように隊列を組みなおし、空の彼方へと飛んでいきました。何事もなかったかのように。

全項とも藍色の寒そうな空を背景にして、ツルの姿が描かれています。なんとなく、これから起きる悲劇を予感させるのか、子ども達も緊張気味に物語をきいています。
ツルの群れが広い空を飛んでいる様を思い描けるように、初めはゆったりと優しく読んで下さい。気を失ったツルを仲間が助ける中盤は、語気を強めて少し速めに読んで緊張感を高める。そして、終盤はまたゆったりと、ツルが飛び去るのを見送るように読むと、子ども達は物語に身を委ねるようにしてきいてくれます。 寒さの中に暖かさを感ずる話と絵は、日本人としてのDNAを揺さぶります。

「すみ鬼にげた」 H21.12.7(月)

すみ鬼にげた

題 すみ鬼にげた

作 岩城 範枝

絵 村松 公嗣

出版社 福音館

メモ:私も同展覧会に行きましたが、鑑真像や四天王像は覚えていますが、隅鬼の記憶は全く無し。調べたところ、4体とも国宝。

そういえば、以前旅行した山形は専称寺の軒下4隅に、夜鳴力士と呼ばれる力士像(左甚五郎作)があったのを思い出す。大屋根の重さに耐えかね、夜な夜な力士像の泣き声が聞こえるという伝説。

唐招提寺の軒下4隅に屋根を支えている鬼がいる。少年ヤスは、この隅鬼に出会う。鑑真が中国から渡ってきた船に潜り込んだ鬼は、僧達に見つかり、魔除の隅鬼にされてしまった。「日本の鬼達と勝負がしたい。ここから出してくれ。」と鬼に懇願されて、ヤスは鬼を助けます。そして、鬼の肩に乗せられて吉野の山奥に。そこは、魔物のすむ森。さて、ヤスはどうする、どうなる。
平成の大修理に伴って2005年に開催された「唐招提寺展」。作家の岩城さんは、ここで4体の隅鬼に心を惹かれ物語の着想を得たとか。この隅鬼は今も唐招提寺の大屋根を支えている。 絵の村松氏は美大教授の芸術家。

11月に発売された新刊です。対象は小学生ですが、「唐招提寺に鬼がいた」のキャッチに惹かれて手に取ると、そこには素晴らしい物語と絵が。後世に残る名作だと思います。実はまだ子ども達には読んでいません。話の長さと内容が少し難しいので、3学期の終わり頃に読んであげたいと思います。最近出会った本の中では、群を抜くほどの素晴らしい絵本なので、是非お勧めしたいと思い紹介しました。絵も素晴らしいです。絵本を読んだ子が大人になり、唐招提寺で実物の隅鬼を見て、「これがあの…」と思い出すこともあるでしょう。
ご家庭で、ゆっくりと読んであげて下さい。

「おこじょのユキ」 H21.11.20(金)

おこじょのユキ

題 おこじょのユキ

作 あんびる やすこ

絵 藤本 四郎

出版社 すずき出版

メモ:おこじょはイタチの仲間で、夏は茶色、冬は白い毛に変わります。

春に生まれたおこじょのユキは、今日から一人で生きていくことになりました。森の仲間はユキを馬鹿にします。「茶色いのにユキなんておかしいよ。雪は白だよ。お母さんは君のことをよく見ないで名前をつけたんだね。」 すっかり悲しくなったユキは、大きなクマに出会います。クマの名前はチビチビ。 チビチビだけは、ユキを馬鹿にせずに励まします。二人は大の仲良しに。やがて冬が来て、山が白い雪に覆われた時、ユキは自分の名前の意味を知るのです。そして、お母さんに感謝するのでした。

昨日(19日)の文化たより「自分の名前」で、この本を紹介しました。反響があったので、改めてこのコーナーでも紹介します。今日も絵本を読み終わった後、子ども達に名前について話しました。 「みんなが生まれた時にお父さんお母さんが一生懸命に考えてつけてくれた名前」、「どうやって名前をつけたのか、どんな意味があるのか」
今日の子達は、自分の名前について知っている子はいませんでしたが、帰ったら聞いてみると言っていました。ちょうど今頃、お母さんから話を聞いているかもしれません。

「とべ!ちいさいプロペラき」 H21.11.18(水)

とべ!ちいさいプロペラき

題 とべ!ちいさいプロペラき

作 小風さち

絵 山本忠敬

出版社 福音館書店

メモ:福音館の<こどものとも>傑作集シリーズです。同じシリーズの「ぐりとぐら」等は、どの本屋にもありますが、この絵本だけは見た事がありません。 こんなに良い絵本なのに…。

私は立ち寄った本屋で、偶然に出会って買いました。

ある飛行場に小さいプロペラ機がいました。新しい機体の彼は、まだ空を飛んだことがありません。ある日、大きなジェット旅客機が格納庫に入ってきました。立派なジェット機を見たプロペラ機は、自信をなくし落ち込んでしまいます。そんな彼をジェット機は励まします。「君は良いエンジンを持っているね。」、「でもあなたは、なんて大きくて堂々としているんでしょう。」、「元気をお出しプロペラ君。広い空では、僕らの大きさのことなど忘れてしまうよ。」
さて、いよいよ初飛行です。広くて長い滑走を加速していきます。プルルン、プルルン。もっと早く、もっともっと!
胸をはれ、しっかり前を見るんだ! そして大空へ・・・。

小さな子ども達は、小さいプロペラ機に自分を重ね合わせるのでしょう。この絵本がとっても好きです。大きなジェット機に自信をなくし、そのジェット機に励まされ、勇気をもらいます。 良いところを褒めてもらい、思いっきりやったら出来た!そんな経験が子ども達にもあると思います。
私も色々なメッセージを込めて読んであげています。
ゆっくりと、静かに読むと、子供たちもまるで行間を読んでいるかのように集中して聞いてくれます。じいさまがおはなに口を開けてみせる場面では、子供たちも口をあけて緊張した雰囲気でした。エンディングでは、余韻を充分に味わっていた子供たち。「何だか胸がじーんとした」そうです。

「ねずみのえんそく もぐらのえんそく」 H21.10.26(月)

ねずみのえんそく もぐらのえんそく

題 ねずみのえんそく もぐらのえんそく

作・絵 藤本四郎

出版社 ひさかたチャイルド

ねずみえんのみんなと、もぐらえんのみんなは、お芋掘り遠足にいくことになりました。”ねずみともぐら一緒に”ではなく、地面の上と下とで別々の遠足です。途中で蛇や狸にでくわしたり、木の根のブランコで遊んだりしながらお芋畑へ。地面の上ではねずみが芋のつるを「オーエス、オーエス」引っぱります。地面の下では同じ芋の根を「オーエス、オーエス」引っぱります。地面の上と下での綱引きならぬ芋引きになりました。美味しいお芋、とれるかな・・・。

幼稚園の芋掘り遠足に合わせて、毎年この時期に読んであげています。ねずみが蹴ったドングリが穴に落ちてもぐらに当たったり、モグラが大根の根を揺らすと、ねずみが地震だと勘違いしたりと、地面の上と下で面白くリンクしています。
「ひょっとすると、みんなが掘っていたお芋も、モグラが引っぱってたかもよ・・・。」というと、まんざらでもなさそうな顔をしていました。 絵も可愛くて、素敵な絵本です。

「ながれぼし きらり」 H21.10.9(金)

ながれぼし きらり

題 ながれぼし きらり

作 すまいるママ

出版社 にいるぶっくす

メモ:すまいるママは、ご夫婦によるユニット名です。フェルトで表現された絵本は暖かくて素敵です。

流れ星のきらりは、みんなの願いごとをかなえる為に空を飛び回っていました。ある日、動物達が住む森を嵐が襲い、洪水になってしまいました。わずかな陸地に取り残された動物達は、きらりに願いごとをします。
「私達を助けて」
小さなきらりは、みんなを助けるために力を使い果たし、ただの石ころになってしまいます。動物達は悲しみ、ある願いごとをします。きらりは、どうなるのでしょうか。

フェルト等のきれいな布を使った絵は、とっても素敵です。こうゆう絵本の表現方法があるんだなと、そのアイディアに感心します。お話しの内容も子ども達が惹きつけられるものです。読み聞かせの際、絵本から子ども達が離れてしまうと、布のディテールが分かりにくいと思います。手にとって、目の前で読んであげたい本です。

「まじょまつりにいこう」 H21.10.5(月)

まじょまつりにいこう

題 まじょまつりにいこう

作 せな けいこ

出版社 岩崎書店

メモ:せなさんは魔女に興味を持っていて、ドイツまで魔女祭りを見に行ったそうです。しかも魔女に仮装して。楽しそうですね。

今夜は山の魔女のお祭りです。招待されて出掛けようとするネコ達に、一緒に行きたいとウサギがお願いします。困ったネコはウサギに帽子をかぶせ、しっぽをつけてネコに変装させます。楽しい魔女祭り、歌って踊って・・・にゃんにゃんぴょん。その時です、風で帽子が飛んでしまい、魔女にウサギが見つかってしまいました。
あのウサギを捕まえろ! さて、ウサギはどうなるのかな

せなさんと言えば、「めがねうさぎ」等のうさぎシリーズやおばけシリーズですが、どれをとっても子ども達は大好きです。最近ではハロウィーンを楽しんでいる家庭も多いですね。「みんなも、魔女の格好したことある?」ときくと、「あるよ!」、「お化けの服着たよ。」など盛り上がっていました。お話しの最後には、十五夜のお月さんも出てくるので、この季節に読むにはちょうど良いかなと思います。

「ラヴ・ユー・フォーエバー」 H21.9.28(月)

ラヴ・ユー・フォーエバー

題 ラヴ・ユー・フォーエバー

作 ロバート・マンチ

訳 乃木りか

絵 梅田俊作

出版社 岩崎書店

メモ:この本は、大学の先生から紹介されました。先生が呼んで下さった時に、なんともいえない余韻に浸っていたのを覚えています。子育ての原点がここにあります。

アメリカの大ベストセラーです。

おかあさんは、わが子を抱っこして歌います。「I love you いつまでも I love you どんなときも わたしが生きているかぎり、あなたはずっと私の赤ちゃん」
赤ちゃんは大きくなり、反抗期になるとお母さんを悩ませます。イライラして、「こんな子いない方がいいわ」と叫んでしまったりします。でも、少年が寝てしまうとお母さんは少年を抱っこして歌うのです、あの歌を。やがて、少年は大人になり、親子の関係が逆転したときに・・・子どもは歌います・・・。

まず初めに、love you foreverの意味を子ども達に教えてあげました。優しい声で読んであげると、みんな心地良さそうに聞いていました。歌の部分は、お母さんになったつもりで、ゆっくりと愛情をこめて。
「みんなのお母さんも、抱っこして歌ってくれたんだよね。今も抱っこして歌ってくれるかな?」と聞くと、「妹(弟)を抱っこしてるから、僕の事は抱っこしてくれないよ。」という子が何人かいました。「そうだよね、お母さん忙しいものね。でも、時々抱っこしてもらいたい?」と聞くと、みなうなづいていました。「もう大きいから」と思いがちですが、ぜひ抱っこしてあげて下さいね。

「わんぱくだんの きょうりゅうたんけん」 H21.6.4(木)

わんぱくだんの きょうりゅうたんけん

題 わんぱくだんのきょうりゅうたんけん

作 ゆきのゆみこ 上野与志

絵 末崎茂樹

出版社 ひさかたチャイルド

メモ:わんぱくだんシリーズは、他にも何冊かありますが、どれも楽しいですよ。

仲良し3人組は、いつも一緒。公園にある恐竜の滑り台で遊んでいると、見たこともない大きな卵を発見。卵はコトコト動くと転がって、恐竜滑り台のトンネルの中へ。3人もそれを追いかけます。暗いトンネルの先には・・・なんと本物の恐竜の世界が広がっていました。ステゴザウルスの背中に乗って散歩したり、怖い恐竜に追いかけられたり・・・さて、3人はこの先どうなるのでしょうか。

これは楽しいです、本当に。現実世界から太古の恐竜世界へ迷い込んだ3人の冒険物語。次から次へと出てくる恐竜たちに子供たちの心は釘付けです。年長児は、「あっトリケラトプスだ!」、「ティラノサウルスだ!」と絵を見てすぐに教えてくれる子も。子ども達、結構詳しいんですよね。大恐竜展も開催されていましたし。
恐竜の声は、本物っぽく大げさに鳴いて下さい。鳴けば鳴くほど子供たちが引き込まれていくのが良くわかります。さー、皆さんもお子さんと一緒に恐竜探険に出発!

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