文化たより2011年度2学期
文化たより
幼稚園には楽しいことがいっぱい!子ども達の笑顔って本当に素敵ですよね。
このページで、その様子を少しでもお知らせできたらと思います。
2学期
「サンタクロースがやってきた」 H23.12. 19(月) 晴れ
もうすぐクリスマスですね。幼稚園には一足早く、サンタクロースがやってきました。
本当に来たんだサンタさん! (アルバムのページをご覧下さい。)
「だるまさんが・・・」 H23.12. 16(金) 晴れ
「だ・る・ま・さ・ん・が・・・ころんだ!」、「キ~」、「だるまさんが・・・ころんだ!」、
「キッ、キャ」、「だるまさんがころんだ!!」、「タッチ!キャ~キャ~!!」と、子ども達が一目散に逃げます。ストップと言っても止まりませんが、細かいことは気にしません。はじめの一歩もやたらと大きな一歩で、3、4歩は行っちゃいます。年少さんは今、「だるまさんがころんだ」に夢中です。ジリジリとオニに迫っていくドキドキ感と、ワーっと逃げる時のハラハラ感がたまらく楽しいです。(写真下に続く↓)
2学期ももう終わりです。4月に入園した年少さん達も、お友達と遊ぶ楽しさ、集団で一つの事をする楽しさ、お友達の喜びを自分の喜びとする楽しさを味わっています。これこそが幼稚園生活の意義といえます。そうして社会性を身につけ、素晴らしい子ども達に育っていくのです。時には、泣きます。時には、悪い事もしちゃいます。でも、そうして子ども達は育っていきます。何かとトラブルを避け、更には自己中心的になりがちな昨今、子ども達にとって何が本当に必要なのかを考えなくてはいけません。 本当の笑顔はその先にあるのですから。
「ただ今開店!ぎょうざ屋さん」 H23.12. 9(金)
年中組の教室の一角で、楽しそうに粘土をこねている子ども達がいました。男の子も女の子も・・・楽しく会話したかと思うと、直ぐにまた下を向いて粘土をこね始めます。何かを話して、わーっと盛り上がって、次の瞬間にはまた集中です。
さて、何をやっているのでしょうか。
「ぎょうざやさん!」、「おいしいですよ!いらっしゃいませ。」、「これは赤ちゃんギョウザです。小さいでしょ~。」、「ジャンボぎょうざもありますよ。先生食べてみて。」
みんなで「ぎょうざ屋さん」の開店準備をしていたんですね。 具入りぎょうざに、指の先ほどのミニぎょうざ、手のひらサイズのジャンボぎょうざ・・・と、バラエティにとんでいます。中には、ギョウザの皮専門に作っている男の子もいますよ。
「楽しそうだな・・・。」って、他の子も輪に加わって、ぎょうざ屋さんはどんどん拡大していくのでした。まるでチェーン店のように。
このように自然発生的に生まれて、爆発的に発展していく子ども達の遊び。見た事、経験した事、やってみたかった事、思いついた事など、様々な「事」を練りこみながら楽しく広がっていくんです。
「キラキラ、パラパラ、サラサラ」 H23.12.2 (金) 雨
楽しそうでしょ。キラキラ~、パラパラ~、サラサラ~です。何の事だか分かりませんよね。 失礼しました・・・。
これは、子ども達が作っているスノードームです。 ビンの中に自分の好きなビーズや、星や雪型の箔を好きなだけ入れて、洗濯糊を入れてから蓋をします。 そして、ひっくり返すとキラキラ~、パラパラ~、サラサラ~ってスノードームの出来上がり。
「きれ~い。」、「フワ~、すご~い。」と語尾が伸びてしまうのは、スノードームの動きのせいでしょうか。子ども達の笑顔もフワ~っとしています。
元はパラパラだったビーズ、キラキラだった星の箔、サラサラだった粉がビンの中に不思議な液体を入れたとたんに大変身。
「なんでだろう。」、
「水じゃないの?」、
「不思議だな~。」っていう気持ちから生まれるこの笑顔。
この笑顔を見る為に、先生達は日夜頭をひねっているんですね。全ては子ども達の笑顔の為に。
「お餅つき」 H23.11.29 (月) 曇り
一足早くお餅つきをしました。ペッタンペッタン、美味しいお餅ができましたよ。
(アルバムのページを見て下さい)
「リンゴとミカン」 H23.11.21 (月) 晴れ
子ども達が園庭の一角に集まって、飛び跳ねたり、何か指をさしていますよ。とっても嬉しそうです。
その視線の先には…何と真っ赤なリンゴが!
そうなんです。園庭のリンゴが大きく、そして真っ赤になって、
「食べごろだよん。」と子ども達を見下ろしているのでした。
「1個、2個、3個…あれ?1個、2個、3個、4…あれっ。」沢山ありすぎて、どこまで数えたか分からなくなってしまうほどです。
「僕、全部数えたよ。100個あったよ、100個。」と男の子。「え~100個も?」とビックリする女の子。 「リンゴのお顔みんな違うね。」と一つ一つのリンゴを見比べる子ども達。「色も違うよね。」、「初め、黄色だったんだよ。」、「緑みたいなのもあった。」とリンゴ談義です。
「先生こっちこっち、こちにもあるよ。」と男の子が先生の手を引いて、違う木の方へ連れて行きます。その先にはミカンの木。こちらも沢山できました。
「美味しそうになってるね。」、「きれいだね。」、「ピカピカ光ってるね。」 、「なんかいいにおいがする。」、「レモンみたいなにおい。」、「ミカンみたいなにおい。」、「ハハッハ、だってミカンだもん。」と、今度はミカン談義です。
花が咲いて、小さな実がなって、それがだんだん大きくなって、色が変わって・・・その成長を毎日見ていた子ども達。リンゴとミカンに関しては、お父さんお母さんよりも詳しいかもしれませんよ。小さな園庭の中にも沢山の自然があり、沢山の発見があります。毎日の生活を通して、自然の成り立ちを学んでいるのですね。
「避難訓練とっても上手!」 H23.11.18 (金) 曇り
午後に避難訓練をしました。毎月やっているので、年少さんも上手に避難できるようになりました。
ガタガタガタと地震が起きると、机の下にサッと隠れ、次に防災頭巾をサッと被ります。2列に整列して園庭へサッと避難。
ハンカチを口にしっかりと当てて、整然と避難する様は立派立派。みんなとっても上手に出来ましたよ。
「すてきな会話」 H23.11.15 (火) 曇り
今朝子ども達となぞなぞをしていたら、素敵な会話に発展しました。
「問題です。秋に赤くなるものって・・・な~んだ。」、「もみじ!」と直ぐに答えが出ました。「柿」と答えた子もいて、これも正解にしました。 「柿も秋になると赤くなって美味しくなるよね。みんな柿好きかな?」とたずねると、「好き!」、「大好き!」、「あんまり好きじゃない。」と子ども達。
そんな中、「わたし、木じゃなくってよかったな。本当によかった。」ってシミジミ言う年長の女の子がいました。 「どうして?」、「だって…、冬に葉っぱがなくなって、寒いでしょ。かわいそう。」、「あ~、そうだね。葉っぱが枯れて落ちてしまうと、はだかんぼうになっちゃうものね。」と答えると、年長の男の子が、「でも落ち葉が根っこを温めるから、あったかいよ。」、「そうか、お布団みたいにね。あったかいかもね。」、「でも、お腹が寒いよ。」と、また女の子が返します。その会話を黙って聞いていた年少の子が、「粘土で葉っぱを付ければいいんだよ。お洋服みたいだよ。」って、割って入ります。「体が粘土だらけになって、気持ちわるいな。」、「木はお風呂に入れないもんね。」と、また別の年長さん二人が答えます。「雨が降ればシャワーだよ。粘土も落ちるよ。」と、今度は年中さんです。
木を擬人化して、どんどん会話が膨らんでいく様は、なんとも気持ちの良いものです。それぞれの想像力に、自然から学んだ経験と知識を加えて、子どもたちなりの理論で会話が成り立っています。また、年長児の会話の中に、小さな年少さんも年少さんなりの考えを持って入っていく様子も面白いです。
なぞなぞ問題から、素敵な会話に発展した秋の朝。寒そうな木には申し訳ないくらいに心が温かくなりました。
「プラネタリム」 H23.11.9 (水) 晴れ
年中さんがプラネタリウム見学に行きました。
行きのバスの中では、月や星の話をしたり、宇宙船の歌を歌ったりして、気分が盛り上がります。
会場に着いて、注意事項を聞くと、いよいよドームの中へ。そこはもう宇宙船のような世界です。
「格好いい~!」
席に着いて、照明がゆっくり暗くなるとワクワクドキドキ。 やがて、満天の星空が広がります。
「わ~、きれ~い」
「まずはペガサス座です。これは馬だね。でも体が半分しかないよね。後ろ半分はどこにいったかというと・・・あんまり早く走り回りすぎて、後ろ半分をどこかへ忘れてきてしまったんだって。もしかしたら、みんなの家に忘れてきたのかもね。」と説明されると、「え、ないよ。うち。」、「昨日は無かったけど・・・。」と直ぐに答えます。
他にも白鳥座や魚座など沢山の星座が出てきました。そして、おなじみの月です。日本では兎が餅をついていると言われている模様ですが、国によって見え方は色々です。 中国では同じ兎でも、餅ではなく石臼で薬を作っていると言われています。カニやカエル、ライオンに見えるという国もあるそうです。
子ども達も、見える見えると賛同していました。また、美しい女性の横顔にも見えるですよ。「ママだ」、「お母さんが見える」と、みんな言っていましたよ。
どうですか? 今度月を見る時には、こんなふうに見てみたら。
「視線の先には ~ 別話」 H23.10.28 (金) 晴れ
昨日は写生について紹介しました。普段見ている風景でも、見る場所や見方を変えると、新しいことに気付きます。
実は、写生をするのは初めてなんです。それでも戸惑うことなく、思い思いの場所に陣取って、気に入った風景を切り取る子供達。
大人だったら何をどうしたら良いのか迷いますよね。 なぜ子ども達は新しいことに抵抗を感じないで、やる気一杯取り組めるのでしょうか。
この子達には、素晴らしい順応性と、今を十分に楽しもうとする姿勢、そして自分を信じて進んでいく積極性が備わっているんですね。
つまり、「よし、やってみよう!」という気持です。また、たとえ不安に感じても、お友達の様子をみて、同じようにやってみた。そうしたら楽しかった、出来た。これも大切な事です。
どんな環境でも100%の力を発揮しようとする能力。子ども達は素晴らしい宝を手にしています。
幼児期には知識を与えるのではなく、様々な経験を通して、生きる力を身につけることが大事です。
それは、成長するにつれて本当に大きな宝となり開花するでしょう。
「視線の先には」 H23.10.27 (木) 晴れ
園庭で子供たちが写生をしていました。いつも遊んでいる遊具や庭の木や花、園舎、何でも好きなものを好きなところから描いてみました。見方によって、普段見慣れているものも違って見えます。面白いな、不思議だな・・・、色々な「気付き」を心に弾ませて、鉛筆をどんどん走らせていました。
いつも正面から見ている汽車ぽっぽの遊具。そのネット裏に入ってみると、園庭が全く違って見えることに気付いた女の子。 ワクワクした顔で鉛筆を走らせています。
こちらは、吊り橋の鎖をクローズアップして描いている女の子。鎖を描くときは、丸と丸をくっつけて描くのが普通ですが、この子は丸と棒形を組み合わせて描いていました。 鎖は丸という概念にとらわれず、これは大変な観察力です。
先生が、「よく気が付いたね。丸く見えるところと、真っすぐに見えるところがあるものね。」というと、とても嬉しそうな顔をしていました。
そしてこちらは、汽車ぽっぽを前から描いている男の子。ここから見ると、迫力満点。
「この感じ、格好いいよ。気に入った!」
自信満々に描いています。
色々な気付きや発見をして、子供達とっても楽しそうでした。
「格好いいね、年長さん」 H23.10.25 (火) 晴れ
秋の晴れ渡った空に年長さんの声が響いています。 「ハイ!」、「ハイ!」
体操の先生の「ブリッジ用意」の声に、「ハイ!」と構え、「ブリッジ」の掛け声でギュギュギューンと体を反らせます。 年長さん全員でブリッジ、格好いいです、流石です、壮観です。そして、キビキビとした動きは見ていて気持ちがいいですね。
子ども達は、そんな格好いい自分たちを楽しんでいるようです。「気持ちがいいな、格好いいでしょ。」って。それは、自信となり意欲となり、成長の糧となります。
「かわいい巨匠たち」 H23.10.24 (月) 曇り
年長さんが粘土で何か作っていました。何を作っているのかな?
うさぎ、くま、 オオカミ、ライオン、へび・・・と、好きな動物を作っているようです。
それにしても、どうですか? みんな上手でしょ。
なんでこんなに上手に作れるんでしょうかね。粘土をコネコネコネ、ギュッギュッギュってすると、小さな手から兎の耳や足、しっぽや目がどんどん出来あがって、体にポンポンポンってっくつけて・・・ハイ、完成!
お友達とお話ししながら楽しそうに作っている子、黙々と真剣に作っている子、取り組み方は色々です。せっかく作ったのに、グチャグチャグチャって丸めて壊して作り直す子もします。陶芸家が作品を眺めて、「ん~、違う・・・。」ってグチャグチャって丸めてしまうような感じでしょうかね。 その姿はまさに、かわいい巨匠です。
だって今、「ちょっと違うんだよな~。」って言ってましたよ。
このように、作っては壊し、作っては壊しするうちに、イマジネーションはどんどん広がって、生き生きした作品が出来あがってくるのでしょうね。
かわいい巨匠たち
「園外保育」 H23.10.19、21
曇り空ではありましたが、園外保育に行きました。(アルバムを見てください)
とっても楽しかったね
「はないちもんめ」 H23.10.13 (木) 曇り
この人数で「花いちもんめ」をすると、かなり迫力があります。だから子ども達も大興奮。「あの子がほしい」、「あの子じゃわからん」と、大きな声で張り合います。
今も昔も楽しい遊びは変わりません。お父さんお母さんも子供の時に遊んだことがありますよね。お祖父さんお祖母さんも…。昔からの遊びはみんなで遊べます。みんなが同じように楽しめます。子ども達が群れ遊ぶ中から生まれた集団による遊びです。このような世代を超えて継がれていく遊びを大切にしたいものです。
それしても、よく足が上がりますね。それは上げすぎでしょっていうくらいに上がっています。このあたりは、ライダーキックが入っているのかな…。
「私たち、いま真剣なんです」 H23.10.7 (金) 晴れ
もうすぐ運動会。
準備はOK!あとはお天気になってくれれば・・・楽しみ楽しみ。
子ども達もすっかり運動会モードに入っています。
年中さんでは、競技に使うトンネルの飾りを作ってくれている子達がいました。トンネルは毎年使っているのですが、「新しい飾りを作ってくれるお友達いるかな。」と聞いたところ、「やりたーい!」と立候補してくれた子達がいました。やっぱり、女の子の方が、こうゆう事はやりたがりますね。
スズランテープを幾重にも束ねて、ハサミでチョキンと切ります。きれいなボンボンの出来上がりです。
見て下さい、この真剣な眼差し。話しかけても聞こえないくらいに集中しています。お母さんがお裁縫をしているような気分になるのでしょうか。
みなさんのお陰で、トンネルが綺麗になりますよ。ありがとうございます。
「自然と・・・助け合いの輪」 H23.10.5 (水) 雨
年中さんが共同制作をしています。作っているのは「から傘お化け」です。色を塗るのはみんな一度には出来ないので、順番に塗っていきます。
ちょうど今、一人の女の子が黄色で模様を付け始めたところです。そこにもう一人の女の子がやって来て、何も言わずに横からスッと、から傘お化けを支えました。お友達が塗り易いように持ってあげてるんですね。持った方も、持たれた方も言葉を交わさずに、無言のコミュニケーション。心のコミュニケーションです。
その様子を見て、数人の子ども達が集まって来ました。今まで筆を持っていた女の子が、今度は他の子の為に絵具を持ってあげています。
「持ってあげる。」、「ありがとう。」も必要ない、無言のまま当然のように行われた心のコミュニケーション。
それは、ほんの一瞬のやり取りですが、思いやりが沢山つまった一瞬でした。
そしてまた、そばに立っているお友達の為にスッと交代して、順番に色塗りを楽しんでいました。
見過ごしてしまうような些細な出来事で、当たり前のように行われていた行為ですが、実は高度なコミュニケーション能力を子ども達が身につけているという証です。クラスがまとまって、お互いを思いやり、お互いを理解するときに、このような無言のコミュニケーションが自然と生まれるんです。 子ども達の心は確実に成長しています。気付かないところでも・・・。
「粘土遊び」 H23.10.4 (火) 晴れ
年少さんのお部屋では、粘土遊びをしていました。楽しそうだったので、入ってみましたよ。
粘土で作った時計や指輪、マニュキュアまでつけて、とっても可愛い女の子。
「綺麗だね、お母さんみたいにオシャレだね。」っていうと、嬉しそうに「うん。」とうなづいていました。それから左の写真は、お弁当を作っているところ。ハンバーガーやキャンディ、色々と盛りだくさんです。 先生が、「これから子どもの国に遠足に行くので、お弁当を作っているんだよね。」と言うと、「ううん、ちがう。」、「えっ、違うんだっけ?」、「ちがう、もう帰ってきたの。今、子どもの国から帰ったところ。」ですって。可愛いですね。小さな粘土板の上で、小さな物語が出来上がっているんですね。こうやって、作ってはこわし、作ってはこわし、粘土を形作るように、お話も形作っていけるところが粘土遊びの良いところです。
さてさて、こちらはミニチュア細工のようなものを作っている女の子です。小さな丸い円板の上に何やら細かいニョロニョロを丁寧に置いていますよ。何を作っているのと聞くと、「おそば!」と女の子。
それにしても、大変な集中力です。無心になって細かなそばを皿の上にのせています。
そして、隣の男の子に「はい、どうぞ。食べて下さい。」と、ざるそばを渡しました。
「ありがとう。いただきまーす。あ~、おいしいですね。ごちそうさまでした。」
「おかわりしますか?」
「おかわりは、いいです。おなか、いっぱいです。」、「また欲しかったら言って下さい。」
こんなふうに、粘土遊びから自然とおままごとに発展していました。
粘土板の上で生まれた物語は、子ども同士のコミュニケーションを通して様々な遊びへと変化し、発展していくのでした。
「ウサギの色」 H23.9.28 (水) 晴れ
前回の文化たよりでは、年中さんがお面を作っている所を紹介しましたが、今日は年長さんです。とは言っても同じものを作っているのではなく、 これはゲームに使うお面です。スズメ、タヌキ、ウサギ、リス、キツネの中から好きな動物を選んでお面を作ります。それを被ってあるゲームをしようというわけです。
ゲームの内容までは紹介しませんが(ゲームは時間の都合で翌日にするようです) 、お面造りの段階で、とっても楽しそうにおしゃべりをしたり、手を動かしたりして、あっという間にお面が出来上がりました。
ところでその様子を見ていると、あることに気付きました。好きな動物を選んだわけですが、女の子は圧倒的にウサギを選んでいました。6割です。やはり可愛いイメージがあるのでしょうね。イメージと言えば、そのウサギの色ですが、ピンクか赤で塗ってました。ピンクは可愛いという色のイメージが出来上がっているようです。可愛いウサギには可愛いピンク・・・なんですよね。。タヌキやリス、キツネを描いた子達が茶色や黄色を使って、その動物がもつキャラクターをそのままに描いたのとは対照的でした。そんな子ども達の世界観、面白いと思いませんか。
説明は要りませんよね。タヌキにリス、キツネにスズメです。
「お面みて!」 H23.9.26 (月) 曇り
年中さんのお部屋に入ると、「みてー」と子ども達の声が沸き起こりました。何を見て? それはお面です。
犬や象、自分の顔、熊や兎など好きなものの顔をお面にしました。みんなとっても上手です。自信作だから、見せたくて見せたくて仕方がありません。
「これねー、うさぎ。」
「いぬだよ。オス。」
「私ね、自分の顔描いたの。」
「上手だね、どっちが本当の顔か分からないな。あっ、こっちがお面か。間違えちゃった。」と言うと、嬉はずかしそうに、ニコッと笑っていました。
みんなそれぞれ色々なお面です。
もちろん同じものは一つとありません。
でも、前に座っている子と同じ色で塗ったり、同じようにリボンを描いたりといった物も幾つかあります。これもまた大切なんです。
「あっ、あんなふうにリボンを描いたら可愛いな。」
「水色の犬もいいな。僕のは猫だけど、僕も水色にしようっと。」って・・・これは、一人でお絵かきをしていたのでは生まれない真似であり、発見でもあります。
こんなふうに子ども達はお互いに影響し合って、活動し、生活し、成長していきます。
生まれてから数年しかたっていな幼児にとって、真似とは発見でもあるわけです。
「英語大好き」 H23.9.13 (火) 晴れ
年少さんが英語遊びをしていました。この時間をみなさん楽しみにしているんですよ。先生がくると、Hello !と元気にごあいさつ。
歌を歌ったり、ゲームをしたり、手遊びをしていると、時間はあっという間に過ぎてしまいます。
今日は、新しい歌にチャレンジしました。踊りながら歌うので楽しそう。初めての歌なのに、先生を見ながら上手に踊っていました。
自分たちとは言葉はもちろん、目の色も髪の色も違う英語の先生。
子ども達は自然と異文化コミュニケーションを受け入れて、
抵抗感なく、英語の歌を英語のままに、
英語の手遊びを英語のままに、
英語のゲームを英語のままに、
楽しむことが出来ます。
幼児期に、この雰囲気を特別なものではなく、日常のものとして経験させてあげることは、やがて大きな財産となることでしょう。
「ちゅうちゅうの名月」 H23.9.12 (月) 晴れ
今日は中秋の名月、十五夜です。朝から気にしていたのですが、夕方5時半ごろ空を見てビックリ。まだ明るさが残る夕空に、絵にかいたような月がぽっかり浮かんでいました。とても大きな月で、吸い込まれていくような感じがしました。十五夜(旧暦8月15日)が完全な満月になるのは6年ぶりとのこと。まさに中秋の名月です。
「今日は十五夜だね。1年で一番月が綺麗に見える時なんだって。見てみてね。」と子ども達に言うと、
「知ってるよ、それ。ちゅうちゅうの名月っていうんだよ。」
かわいいですね。小さなときから自然の美しさや、日本の伝統に触れる機会を多くもつことが大切です。興味が無さそうに見えても、心の奥にしっかりと根付くはずですよ。
「避難訓練」 H23.9.9 (金) 晴れ
今日は避難訓練を行いました。防災頭巾をしっかりと被って、ハンカチを口に当てて、おしゃべりをしないで、みなさん上手に避難できました。
年長さんは、滑り台を使って避難して、ちょっぴり嬉しそうです。
毎月避難訓練をしているので、慣れたものです。あっという間に避難完了。大変良くできました。また、降園訓練にご協力頂いた保護者の皆様、有難うございました。
「夏休みの思い出」 H23.9.6 (火) 晴れ
プールに行ったり、遊園地に行ったり、おばあちゃんの家に泊まりに行ったりと、とっても楽しい夏休みだったようですね。
「合掌造りの家に行ったの。これ合掌造り。これは私。」と、教えてくれた子がしました。
合掌造りの家の前で家族がニコニコしている絵です。何も見本を見ていないのに、随分と良く印象に残っているなと感心します。
その隣では、馬に乗って、これまたニコニコ笑顔の自分を描いている子がいます。本当に生き生きとした絵で、その楽しかった思いが伝わってくるようです。
経験したことをそのままに、思い浮かんだことをそのままに理屈抜きで描いていくから、子ども達の絵は素晴らしいんですよね。
「ハンカチあそび」 H23.9.5 (月) 晴れ時々雨
年少さんの男の子が頭の上に何かをのせて嬉しそうにしていました。
「楽しそうだね。何しているの?」
「あのねー、リボン作ったの。」
ハンカチをリボンの形に折ったんですって。頭から落ちないように、微妙なバランスをとっています。 「上手に作ったね。とっても可愛いよ。」
すると、あちらこちらから、いつもの「見て見て」が始まりました。「見ますよ見ますよ。順番に行くから待っててね。」 作っては崩し、作っては崩しできるので、ハンカチ遊びは楽しいです。色々と工夫して、色々な形にしていくなかで、「あっ、これ○○の形に見える!」っていう発見があるんです。(下段へ)
そんな中で、面白い発見をした子がいました。
「何を作っているの?」
「セミ。」、
「上手だね、セミ。」、
「これ、クワガタ。」、
「えっクワガタなの?」、「こー。」「ん?」、
「セミだよ。」、「え?」
「こー。クワガタ」、「ん~?」
と、一見かみ合わない会話の中でセミがあっち向いたりこっち向いたりしている内に…分かりました。くるっと180度回すとセミに見えたり、クワガタに見えたり。どちらを上に向けるかで変わるんですよ。セミかクワガタかが。
「面白いね。」と言うと、子ども達が集まって来ました。作り方を教えてもらったり、自分だけのオリジナルを作ろうとハンカチと格闘している子もいます。そんな時の子ども達の集中力は素晴らしいです。本当にキラキラ輝いています。新作が次から次へと沢山できました。
さて、振り返って…セミかクワガタか…。
私たちは既成概念にとらわれていて、物事を一つの見方でしか見ようとしない事が多いものです。でも、子ども達は柔軟で新鮮な発想力と観察力で、色々な見方でそれらをとらえることが出来ます。だから、子ども達の生活は発見の喜びで満ち溢れているのかもしれません。
子どもの言葉に耳を傾け、子どもの仕草に目を向けることです。
私たちは、子ども達から本当に多くを学ぶことができるのですから。