文化たより2009年度2学期
文化たより
幼稚園には楽しいことがいっぱい!子ども達の笑顔って本当に素敵ですよね。
このページで、その様子を少しでもお知らせできたらと思います。
2学期
冬休みに入りました。 文化たよりも来年までお休みとなります。 1年間ありがとうございました。
みなさん良いお年を。
「秘密基地」 H21.12.21(月) 晴れ 以前の記事ですがご紹介します
明日からは冬休みです。 クリスマスにお正月と、楽しみが盛りだくさんですね。今日は、終業式で半日保育でした。今年最後の文化たよりは、先週の金曜日にお伝えできなかった記事をご紹介致します。
また来年も宜しくお願い致します。
年中の菊組に謎の物体が・・・。 時々、もぞもぞと動いたり、中から音がします。
子ども達が顔を出して外の様子をうかがっています。そう、これはみんなが作った「秘密基地」なのです。基地の横の壁からは、牛乳パックを突き刺して作った「のぞき窓」もついているんですよ。
入口兼出口からは、次から次へと子ども達が入ったり出たり、とても楽しそう。身をかがめて、このトンネルをくぐった瞬間、気分はもう秘密基地なんですよね。本当に、このトンネルが大事なんです。
子どもは、大きな段ボール箱を一つおいておけば、色んな遊びをして楽しむことができます。それこそ薄暗い箱の中に入れば、十分探検気分が味わえるでしょう。でも、四つん這いになって通るトンネルがあると、その先は完全な別世界になるんです。トンネルは境界の役目を果たしています。身をかがめて通る行為と、その先の薄暗く狭い空間が、子ども達の冒険心を刺激するんですね。
「ようし、次は先生の番だぞ! いくぞ!」、「ぎゃー、来たー!!」と、小さな秘密基地は揺れに揺れていました・・・ 。(どこか壊れなかったかな??)
「本物だったサンタさん!」 H21.12.18(金) 晴れ
もうすぐクリスマスですね。幼稚園には一足速くサンタクロースがやって来ました。
給食の後、各クラスでゲームやお話をしていると、どこからともなく「ジングルベル」の歌が聞こえてきました。
「あっ、サンタさんが来るのかな?」と子ども達。「そうかな、来るかな・・・。」と言っているところへ、「メリークリスマス!」とサンタクロースが登場!
「サンタさんだ!」、「本当に来たよ。来るんじゃないかと思ってたんだ!」
あっという間に教室は興奮の坩堝に。サンタクロースからプレゼントの飴をもらうと、その飴を大事そうにジーっと見つめます。
“Present,please. Present for you!”とプレゼントを配るサンタさんに、自然とThank you!と言って受け取る子ども達。
「サンタさん、英語しゃべってたね・・・。」、「そうだよ、サンタさんは英語の国の人だからね。」と納得顔で話していました。
降園の時にお母さんへの第一声は、
「サンタさんが来たんだよ、本物だったよサンタさん!」
可愛いですね。サンタクロースも喜んでいますよ。
「プラネタリウム(年中さん)」 H21.12.16(水) 曇り
年中さんが待ちに待ったプラネタリウム見学です。本当は11月に行くはずでしたが、1クラスが学級閉鎖になった為に、12月に延期になったのでした。ですから、例年は秋の星座ですが、今年は、冬の星座をみることに。
さあ、二度目の正直とばかりに、張りきってバスから降りてきた子ども達。思わずピョンピョン跳ねながら歩いている子もいます。
ホールに着くとプラネタリウム館内の説明を係りの方から受けました。みんな、格好良く聞いています。 「始まると暗くなるけど怖いお友達はいるかな?」と聞かれると、「怖くないよ!」、「夜寝るとき真っ暗だもん。」と元気に答えます。そして、いよいよドームの中へ。「わー宇宙船みたい。」、「椅子がベッドみたいで気持ちいい。」 初めてのプラネタリウムの格好よさに、始まる前から感激している様子です。やがて暗くなって無数の星が現れました。
「わー、綺麗・・・。」と、歓声やため息も。「昔の人はね、星と星を線で結んで色々な形にしたんだよ。小熊座や牡羊座、白鳥座と、冬の空に輝く星座を教えてもらいました。 そして、「みんなは、これ何に見える?」と、お馴染のオリオン座が登場しました。すると、「リボン!」、「砂時計!」、「たいこ!」と子ども達。 確かに、狩りの名人オリオンというよりも、リボンや砂時計の方がピッタリです。さすがは小さな天文学者。その想像力にはかないませんね。
冬は星が良く見えます。白い息をはきながら、夜空を見上げて下さい。オリオン座。 みなさんなら、何に見えますか。
12月15日(火)まで「文化たより」はお休みいたします。
「壁の向こう」 H21.12.2(水) 晴れ
年中さんのお部屋で、女の子が楽しそうに遊んでいました。昨日から牛乳パックを組み合わせて、せっせと作っていた大きな壁。協同制作の一部なのですが、これを立ててみると、大きな遊び道具になりました。
「見える?」、「見えない。」、「これは?」
壁の向こうとこっちで かくれんぼ。「見えた!」
そうかと思えば、手を離してバランスゲーム。グラグラグラ・・・「あっ、あぶなーい!」と駆け寄って支えます。 そして、壁を真中にして見つめ合ってニッコリ。 反対側にまわってまたニッコリ。
壁を一つ立てたところから、遊びは始まるんです。向こう側のお友達が見えないとなると、かくれんぼに。たまたま手を離してみたらグラグラとなって、倒れる寸前に支えるのも面白い。 その時その時に起きたことをきっかけにして、遊びはどんどん変化していきます。そして、お友達同士で刺激しあって、加速度的に発展していきます。そんな時の子ども達は、遊びの玉手箱のようになっているんです。今日もあちらこちらで玉手箱を開いている音がしています。子ども達の笑い声が。
「お餅つき」 H21.12.1(火) 晴れ
アルバムのページをご覧下さい。
「自分の名前」 H21.11.19(木) 曇りのち雨
今日はちょっと素敵なお話。 先週子ども達に「おこじょのユキ」という絵本を読んであげました。おこじょとは、夏は茶色、冬は白い毛に変わる動物です。春に生まれたユキは、今日から一人で生きていくことになりました。森の仲間はユキを馬鹿にします。「茶色いのにユキなんておかしいよ。雪は白だよ。お母さんは君のことをよく見ないで名前をつけたんだね。」 すっかり悲しくなったユキは、大きなクマに出会います。クマの名前はチビチビ。 チビチビだけは、ユキを馬鹿にせずに励まします。二人は大の仲良しに。やがて冬が来て、野原が白い雪に覆われた時、ユキは自分の名前の意味を知るのです。そして、お母さんに感謝するのでした。
「すてきな名前をありがとう!」
読み終わってから子ども達に話しました。「みんなの名前にも意味があるんだよね。お母さんやお父さんが、色々と考えてつけてくれた素敵な名前だものね。どんなふうにして名前をつけてもらったか、知っているお友達はいるかな?」と、聞いてみました。すると、「私、知ってるよ。」と、女の子が答えてくれました。「あのね、私が生まれる前だけど、楓がとっても綺麗だったんだって。お父さんが綺麗だなって思って、楓の子っていう名前にしたんだって。」、「とっても素敵なお話だね。みんなの名前も、お父さんやお母さんが、色々な願いを込めて名前を付けてくれているんだよね。」と言うと、子ども達はフムフムといった顔で聞いていました。
そして今朝、お迎えのバスに乗ると、「先生、僕のお兄ちゃんの名前ね、大きくなるようにって、お父さんが考えたんだって。」と、一人の男の子がお話してくれました。そうです、先週のことを覚えてくれていて、私に教えてくれたんです。「そう、お兄ちゃん、大きくて格好いいものね。それで自分の名前は聞いた?」、「えーと、えーと、忘れちゃった…。」、「忘れちゃいましたか。でも、お兄ちゃんと同じように、素敵な意味があると思うよ。また聞いてみてね。」と言うと、嬉しそうに頷いていました。すると、他の子も、「私も聞いたよ。綺麗になるようにって、つけてくれたんだって。」、「僕の名前は、お父さんとお姉ちゃんが考えてくれたんだって。」、「僕は強くなるようにって。」と、続いて話してくれました。
1週間も前です。絵本を読んだ後の話をちゃんと覚えてくれて、感じてくれていた子ども達。そして、家に帰ってお母さんに聞いたのでしょう。自分が生まれた時のこと、名前のこと。
このように、「お父さん、お母さんがどのような思いで名前をつけてくれたか」を子どもが理解し、人に話せるということは素晴らしいことだと思います。いかに、自分が愛され大切にされているか。名前にふれる度に思うことでしょう。
そして、1週間ずーっと私に教えてあげようと思ってくれていた子ども達。お父さんやお母さんが、一生懸命に考えてつけてくれた名前です。一人ひとりの名前を大切に呼びたいと思いました。
「体操参観~年中組~」 H21.11.13(金) 曇りのち雨
先日の年長さんの体操参観に続いて、今日は年中さんの体操参観日でした。雨こそ降っていないものの、曇り空で寒い朝となりました。降らなければいいなと願いながら、最初のクラス(百合組)が園庭で始まりました。
まずは、準備体操から。「1、2、3、4・・・」
子どもは元気ですが、お母さん達は寒そう。それもそのはず、今日は12月下旬の気温だとか。でも、体操ゲームで園庭を走り回ると、体も温まって盛り上がってきました。何よりも子どもの楽しそうな顔が、お母さん達の元気の源ですね。
さて、2番手は菫組みです。 子ども達が、「雨、降らなくて良かったね。」と言いながら教室から出てきました。ところが何と、園庭に整列したところで小雨が降ってきました。
「えー?」と、いう顔の子ども達。
「雨のため、これよりホールで体操参観を行います。ホールと聞いて、なぜかお母さん達嬉しそうですが・・・。」と体操の先生が言うと、お母さん達からも笑いが。その時、子ども達が一斉に「ヤッター!」と、飛び跳ねました。
” えっ? あれっ、何だ・・・? ”
「園庭でやれて良かったね。」と言いながら外に出てきた子ども達ですが、「お母さん達嬉しそう」という言葉と、お母さん達の笑いに反応して、「ヤッター!」と自然に喜んでしまったんですね。
本日の体操参観、1番手の百合組は、子どもの笑顔に元気をもらったお母さん。
2番手の菫組では、お母さん達が嬉しそうなのに思わず反応して、喜んでしまった子ども達。 母と子は一心同体。 私も微笑ましく参観させて頂きました。
「迷路~間もなく完成~」 H21.11.12(木) 曇り時々雨
昨日紹介した迷路ですが、道が完成したので、さらに背景をみんなで描いています。お花や兎、お友達の顔を描いている子もいます。
「これ、僕が書いたんだよ。」と教えてくれたのは、火、水、木…と書かれた幾つかの漢字です。絵の中に所々漢字が書かれています。「この漢字全部書いたの?」と聞くと、「ううん、○○さんと一緒に書いたの。」
二人とも年中から入園した子で、漢字に興味を持って色々な所に書いているようです。「僕ね、他にも書けるよ。ほら!」と、漢字を書けることがとても嬉しく、そして自慢のようです。
赤、青、黄色など、色々な色で書かれた漢字は、それ自体が絵のようでした。
さてさて、みんなで作った大きな迷路、楽しいけれど、抜けられるかな・・・?
「迷路」 H21.11.11(水) 雨
今日は一日中雨。外に遊びに行けません。でも、年中さんのお部屋では面白そうなことをしていましたよ。
床一杯に広げた紙に、何やらグニャグニャの線が・・・。 「これなーに?」とたずねると、「迷路!」と答えが返ってきました。
何日か前の延長保育で、B4サイズの紙に迷路を描いて遊んだという子がいて、その子の発案で巨大な迷路をみんなで描くことになったようです。
「本の迷路で遊んだことある!」、「お花畑の迷路に行ったことある!」など、大盛り上がりで、あっという間に描いてしまいました。 「トンネルの部分を描くときは、子ども達も苦労したんです。」と、担任の先生。よく見ると、ただ道が交差しているだけではなく、緑と赤でトンネルの絵が描いてあります。
「上下で交差する道」を描くことは、立体を平面で表現することですが、上下の関係を理解していないと、この迷路は描けません。そして、ただ交差させるだけではなく、トンネルの絵を描くことによって、よりリアルに面白くなりました。というよりも、今の子ども達にとって「道が上下に交差する」とは、トンネルそのものを意味するのかも知れません。とても自然な発想で、自然な表現だったのでしょう。
「おかあさんと体操」 H21.11.10(火) 晴れ
今日は、年長さんの体操参観日でした。大好きなお母さんと一緒に体操を楽しみました。
まずは、お母さんチーム対子どもチームで縄跳び対決です。どっちが多く跳べるか競います。「ママ、縄跳びできるの??」半信半疑のお友達もいます。ところが、お母さん達は皆上手。あや跳びを織り交ぜたりして、「ママ、すごいでしょ!」と、年季の
違いをみせつけ ました。 さて次は、お尻にシッポのようにつけた縄を取り合います。 逃げるお母さん達を子ども達が追いかけます。あちこちから現れる追跡者にお母さんも本気モードで逃げまわります。ところが、疲れ知らずの子ども達が相手で、今回は分が悪いです。あっという間に取られてしまいました。
思いっきりゲームを楽しんだ後は、お待ちかねのドッジボール対決です。初めのうちは手加減していたお母さんチームも、
徐々にボールに勢いがついてきます。 「アウト!」と、体操の先生のコールが響く度に、子どもチームの外野が増えていきます。そこで、担任と体操の先生が、子どもチームの加勢に入りました。ビュンビュンとボールが行き交い、白熱したゲームとなりました。勝っても負けてもこんなに楽しいドッジボールはありません。ステキな笑顔が沢山。
お母さん達も子ども達も、本当に楽しい体操参観でした。
11月9日まで更新はありません。
「初めてのドッヂボール」 H21.10.27(火) 晴れ
今日は、年長さんが初めてドッヂボールをしました。体操の先生に基本的なルールを教えてもらってゲーム開始です。(男の子チーム 対 女の子チーム)
みなさんボールを捕る気満々、投げる気満々ですが、
初めてのことで、ドッジボール特有の動きが上手く出来ません。
そこで、体操の先生が外野に、担任の先生が内野に入って、ボールを何度も往復パス。ボールに合わせて子ども達もライン間を行ったり来たり。これがまた、鬼に追いかけられているようで楽しい気分。歓声を上げながら逃げます。こうしている内に、自然とボールに対応した動き方が出来るようになりました。
再び男女のチームに分かれてゲーム開始。動きが格段に良くなりました。逃げる相手に当てようとするので、狙いをつけて投げ方も上手になります。ほんの少しのアドバイスで、初日とは思えない身のこなしに変化していました。ゲームも白熱して大いに盛り上がり、勝負は女の子チームの勝ち!
よほど楽しかったようで、「もっとやりたい!」、「毎日やりたい!」と子ども達。
!
これからゲームを重ねて、もっともっと楽しく、ハラハラドキドキするようなドッジボールになりますよ。楽しみですね。
「お芋の色ってどんな色?」 H21.10.22(木) 晴れ
年中さんが、お芋掘り遠足の楽しかった思い出を絵に描いています。「どんなふうになっていたかな」、「 どんなふうにして採ったかな」と思い出しながら楽しそうに描いています。
「お芋って、何色だったかな?」と、先生が尋ねると。「えーと、紫!」、「なんかね、赤いかんじの茶色。」と、子ども達。 「そうだね。何色と何色の絵の具を混ぜると、お芋の色になるかな。絵の具を混ぜて作ってみてね。」と言って、先生は離れます。
さあ、お芋の色作りです。「赤と青だね。」
「うわー、赤出しすぎ!」 、「じゃー、青もっと出すよ。」と試行錯誤の末、「あっ、これだよ、これ。」……納得のいく色が出来ました。
「お芋の色は、この色ですよ。はいどうぞ。」ではなく、先ずどんな色だったかを考えて、それを再現するために、子ども達で試行錯誤することが大切です。色の感覚を養うだけではなく、「絵の具を出し過ぎたらもったいな
い」、「お友達の意見をきいたら出来た」など、様々な経験が出来ます。あれやこれやと教えるのではなく、遠くから見守る事が大切です。
こちらは年少さん。お芋の蔓に囲まれて、未だ気分はお芋掘り。先生やお友達と楽しくお話ししながら描いていました。
「お芋、もう食べた?」、「うん食べたよ。」 、「美味しかったね。」、「うん、美味しかったね。」 何もかもが可愛い年少さんです。
「芋掘り遠足 年少さん」 H21.10.21(水) 晴れ
さあ、いよいよ年少さんの番がまわってきました。年長さん、年中さんがお芋掘りに行くのを見ていた年少さん。「早く行きたいよ!」と、いつも言っていました。
高く盛り上がった畝の前に座ると、そこには芋のつるが・・・。 「ここにお芋があるんだな。」と、気分も盛り上がります。農家のおじさんの説明を聞いて、さあ芋掘り開始です! 初めは手で畝のお山を崩します。直ぐにお芋が顔を出してみんな大喜び。でも、お芋が大きいので掘っても掘っても先っぽが見えません。
「あれー、まだお芋が続いてる。土がかたくなったよ。」
そこでスコップの登場です。幼稚園の砂遊びで鍛えたスコップ使いで、これまたズンズン掘り進みます。農家のおじさんも、子ども達が掘りやすいように周囲からシャベルを入れてくれます。 やがて方々から、「とれた!」、「見て!大きいよ!」、「私が掘ったんだよ!」と、嬉しそうな声が聞こえてきました。そして、大きなお芋を抱えるようにして袋にいれます。年少さんが持つと、なおさら大きく見えるお芋。持ちきれない位に沢山とれました。 「おもいよ~、おもいよ~。」と言いながら袋を持つ姿は満足感で一杯です。
「お芋って、こんなふうになってるんだ。」 「こんなふうにしてとるんだ。」
初めてが沢山で、楽しさが沢山、発見が沢山のお芋掘り遠足でした。
「芋掘り遠足 年中さん」 H21.10.20(火) 晴れ
昨日の年長さんに続いて、今日は年中さんがお芋掘り遠足に行きました。
「年長さんに負けないくらい、大きいお芋、たくさんとるぞ!」と気合十分です。今日も天気が良いので、土がサラサラに乾いていて掘りやすいです。ずんずん掘っていきますが、お芋が大きいので、なかなか掘りだすことが出来ません。途中で引っ張ってしまって、ポキンと折れてしまう子もいます。「下の方まで掘って、グラグラしたら引っ張ってね。」と農家のおじさんがおしえてくれました。シャベルや手を使って、夢中になって掘っていくと、グラグラ・・・スッと抜けました。「ワー、大きい!」、「先生、見て!」と方々から歓声があがります。
大きいお芋も嬉しいのですが、小さな小さなお芋も人気があります。 女の子が、「ちび芋ちゃん。可愛いでしょ…。」 と、手のひらよりも小さなお芋を見せてくれました。 「本当だね、お芋の赤ちゃんだね。」、「そう土の中で寝てたんだよ。」
秋の爽やかな日差しの中、自然の恵みを体験し、喜びいっぱいの子ども達でした。
「芋掘り遠足 年長さん」 H21.10.19(月) 晴れ
年長さんがお芋掘り遠足に行きました。年少さんから幼稚園に来ているお友達は、今年で3回目のお芋掘りです。幼稚園で一番大きい年長だから、お芋も大きいと信じているので、気合いの入り方が違います。農家のおじさんから、お芋のお話を聞いた後、いよいよお芋掘りの開始です!
さすが、年長さん。力強く、手際良く、手で土をかき分け、シャベルで掘って・・・、土の中で眠っているお芋が姿を現わしまた。太ももくらいに太い芋、くねくね曲がっている芋、一つの根から沢山なっている芋、色々なお芋に大興奮!
「重くて持てないよ~。」、「見て!このお芋!宇宙人みいってたいだよ。」、中には「夜ごはんのおかずは決まった!」なんて言っている子もいました。楽しい時は、楽しい会話がはずみます。お家で、どんな風に食べるのかな?
「ピカソもビックリ 幼児画の世界」 H21.10.16(金) 晴れ
お帰りの時間間際に年少さんのお部屋に入ると、先生の机の上に子ども達のスケッチブックが重ねてありました。一番上でニコニコ笑っているこの絵に、ハッと惹きつけられました。楽しかった運動会、初めての運動会の興奮、色々な思いが、この1枚の絵から伝わってきます。
内面を表現するのが絵画描写だとすれば、生まれてから3年しか経っていない子が、今の自分の気持ちを素直に、思いのままに表現する幼児画は、最高の芸術だと思います。
ピカソ存命中の話しですが、ピカソの絵を「なんだ、子どもが描いたような絵だな・・・。」と評した人がいたそうです。ピカソは、その話しを聞いて大喜びしました。「純真な子どもが描く絵、それこそが私が追求しているものなんだ!」
幼稚園のスケッチブックの中には、ピカソが目指した最高の芸術が無数にあります。自由に、感覚のままに、サッサッサッと描いた絵は、色の使い方、構図、どれをとっても絶妙なのでした。
「種になったひまわり」 H21.10.15(木) 晴れ
「かたくて、ギューってやると痛いよ。」
「いっぱいくっついてるね。」
「さわると簡単に取れるよ。」
「しましま模様だね。」
さて、何を見ているのでしょうか……
答えはひまわりの種。
年少の先生達が、「子ども達、朝登園してお部屋に来る時、手を洗いに行く時、トイレに行く時、いつもひまわりを見上げて歩いていたでしょ。あのひまわりは枯れてしまったけど、その後に沢山の種が出来たよって、子ども達と種を採ってみたら楽しいよね。」と、話し合って今日の収穫になりました。ねらい通り、興味深そうにひまわりを観察する子ども達。小さな手で、小さな種をつまみます。それを小さな箱に入れると、「なんだか、種がお風呂に入っているみたいだね。ここ。」、「ほんと…赤ちゃんがいっぱい、お風呂に入っているみたい。」と、とても楽しそうです。先生も可愛らしい観察会に終始笑顔。箱に手が当たると、中で小さな種がカサカサ音をたてました。
「種が笑ってる!」 子ども達の世界は、まさにファンタジーですよ。
10月13日(火)振替休園日です。
「ポニョ」 H21.10.7(水) 雨 (9月30日の記事です。紹介出来なかったので。)
年中さんが、籠を作っています。好きな段ボールを選んで、好きなデザインで色を塗っていきます。
女の子同士でおしゃべりを楽しんで、キャッキャと笑いながら塗っている子達もいれば、終始無言、真剣な表情で取り組む子もいます。
どちらも心から、この時間を楽しんでいるのがよく分かります。
それぞれの取り組み方で、それぞれの楽しみ方。個性があって面白いですね。
ところで、下に敷いている新聞紙が汚れたので、先生が新しい新聞を広げようとすると、
「あっ、ポニョだ!」
ちらっと見えたポニョの見出し広告を見逃さずに、女の子が叫びました。運動会でポニョの歌を歌うので、教室でもポニョの歌を口ずさむことが多い子ども達。なんてグッドタイミングで現れたんだろうと、新聞記事に見入ります。読めないところは先生も手伝って、「ふむふむ」、「ほうほう」、「へー」
と、ちっちゃい大人が縁側で新聞を読んでいるような形になってしまいました。
子ども達の興味のアンテナは鋭いんです。「ちらっ」を見逃すことは絶対にないんですよ。それにしても、さっきまで籠に色付けをしていたんだけど・・・まあ、いいですよね。納得いくまでポニョを読んだ後は、また筆を持って色付けを楽しんでいました。子どもの世界って本当に臨機応変、七変化。だから、可愛くて楽しいんです。
「十五夜」 H21.10.2(金) 雨
明日10月3日は、十五夜です。天気予報によると、お月さまを眺めることは出来ないようで残念です。
さて、今日子ども達となぞなぞをしたときに、
「朝になると出てきて、夜になると無くなるものって何だ?」という問題をだしました。年長さんから「お日様!」、「太陽!」と答えが返ってきました。
次は似た問題で、「夜になると出てきて、朝になると消えるものってなんだ?」
これまた直ぐに、「お月さま!」と答えが出ました。明日は十五夜だと思い、お月見のお話をしてみました。「昔の人は、お団子食べて、お酒やお茶を飲んでお月さまを見たんだって。素敵だね。」というと、「月には兎がいるんだよ。」と年長さん。「そうだよ、2匹でお餅ついてるんだよ。」と他の子も続きます。
「そうだね、兎さんがついてくれたお餅で、お団子を作ったら美味しいだろうね。あっ、なんだかお腹がすいてきちゃった・・・グウ~。」と言うと、「僕も!」、「私も!」と子ども達。
結局、月より団子になってしまいました。
もし明日、お月様が出ればお月見をしてみようと思います。
「腕がバッテン」 H21.9.30(木) 雨
年中の百合組では、ダンボールで作った電車に窓を描いていました。みなさん下書きなどしていないのに、筆で綺麗にバランスよく描いていきます。 あっという間に、幾つも幾つも描いてしまいます。
長方形とは「向き合った2本の線が平行かつ同じ長さで、4本の線が直角に交わる四角形」っていうことですよね。これを殆ど無意識のうちに、一発本番で描いていく子ども達って天才ですよね。私なら鉛筆で下書きしたいんですけど・・・。いつの間に、こんな四角が描けるようになったんですかね。
文化の子達って、普段から色々な場面で絵を描いたり、制作したり、それはお絵かきの時間という区切ったものではなく、自由遊びや総合的な遊びのなかの要素として自然に入っていくんです。「四角の描き方!」なんて教えるわけではないのに、日常の生活やお友達同士で影響を受け合いながら自然と身につけていくんですね。
中には、一つの四角を仲良しな二人で描いている子もいます。あれ?!あんまり夢中になって描いていたら、お友達と腕がバッテンになっちゃった!
「協同制作」 H21.9.29(火) 曇り
年少さんが、みんなで大きなダンボールに大きな紙を貼り付けています。糊をすくって、紙にたっぷりと塗りつけて、小さな手でペタペタペタと紙をダンボールに押さえ付けます。茶色のダンボールが白い綺麗な紙でお化粧をしていきます。糊をこんなに豪快に使うのは初めてなので、みんな楽しそうです。ところで、これは何を作っているのでしょうか。
答えは船。この中に入るんです。
隣の教室では、色を塗っている子もいました。みんなで好きな色に塗ります。塗る範囲が大きいので、筆を2本持って塗る事に。この2本っていうのがまた楽しいようで、「2本も持っちゃね・・・。」なんて言いながらお友達同士見つめ合って笑います。
1学期当初は、「自分が」、「自分が」だった年少さんですが、こうした活動を通して協同する事の楽しさ、大切さを学んでいきます。
一人じゃ、こんな物作れないんですから。
その頃、年中さんは、お神輿を作っていました。長いボール芯(お肉屋さんを営んでいる方から頂きました)を担ぎ棒にしているので、本物のようです。形が出来たら、今度は白い紙を貼り付けてお化粧です。
(その後さらに色を塗ります)
年中さんになると、自分達だけでどんどん作り上げていきます。自分達なりの工夫が随所にあらわれ、グループごとに作った幾つかのお神輿は、とんがり屋根あり、煙突あり・・・バラエティに富んでいて面白いです。
お神輿の下に潜り込んで、下の面にも紙を貼っている子もいます。「見えないところにもおしゃれを。」っていうところでしょうか。あ~服が糊だらけになってしまいました。でも、気にしない。お母さん、洗濯宜しくお願いします!こんなに夢中になっているんですから。
大目に見てくださいね。
「でんしゃ」 H21.9.28(月) 晴れ
年少のさくらんぼ組さんが、電車ごっこで遊んでいます。この電車、出来立てのホヤホヤなんです。みんなで作って、数も揃いました。どれも自慢の電車です。
作り終えて一段落している所に私が教室に入ると、一人の子が「見て、見て」と中に入って歩いて見せてくれました。あっという間に子ども達があつまり、自分達の力作を手に教室内を練り歩き始めました。順番待ちをして、「つぎ私の番だよ、変わって。」と言って交代します。
「これ新幹線!早いでしょ。」、「駅にとまります、お客さん降りて下さい。乗る人いますか?」、「あぶない!ぶつかる・・・。」
つい先程までは、お片づけモードだったのに、次から次へと乗り手を変えながら、あっという間に教室全体が興奮のるつぼに。その盛り上がり方に圧倒され、見ている方もワクワクしてきます。遊びの盛り上がりを瞬間的にとらえて、乗っかていく才能は天才的です。
シルバーウィークが明けました。各地へお出かけした方も多かったようですね。高速道路は激しい渋滞があったとのこと。 朝晩はかなり涼しくなっています。風邪などひかないよう気をつけて下さい。
「ハードル」 H21.9.25(金) 晴れ 以前お伝えできなかった分です
年長さんが、ハードルの練習をしていました。怖がらずに、足を前に、そのままスピードを落とさずに走り抜ける。体操の先生の言葉のままに、颯爽と駆け抜けていきます。
初めから上手に飛ぶ子もいますが、ハードルの前で止まってからジャンプしてしまう子がいます。これだとスピードが落ちて、次のハードルへ向かうリズムもくるってしまいます。ハードルに意識が集中し過ぎているんですね。
「ハードルを見るんではなくて、その先を見て。どこに向かっていくのか。」と、先生がアドバイスをします。大人っぽい表現のようですが、何回か飛ぶうちにハードルなんてないかのように走り抜けるようになりました。今までは下向きだった視線も、前方へと上がっています。手取り足取りの指導ではなく、「頑張るぞ、やれば出来るんだ」という気持ちを持たせて、子ども達に考えさせる指導も大切です。障害を恐れず、前に向かっていく姿勢は、スタートラインの構えにも表れています。体操の先生は言います。
「私の指導が良いのではありません。文化の子達は、人の話を自分の中で理解し、また理解しようとする気持ちが出来上がっているんです。だから何でも出来るようになるんです。私の体操の指導は、担任の先生達の保育に乗っかっているだけです。」
「みんなで おもいっきり砂遊び」 H21.9.18(金) 曇り
年少さんから年長さんまで、砂遊びを楽しんでいます。この時期は暑くもなく寒くもなく、砂遊びには最適です。色々と遊びを選べますが、やはり砂遊びが一番人気です。大きな山を作ったり、川や池に水を流したり、トンネルを掘って、両端の穴から握手をしてにっこり。この砂遊び、学年によって少しずつ違いがあるんですよ。
年少さんは、川を掘って水を流すことに熱中しています。山を作るのも好きですが、小さな山です。自分達の背丈ほどの大きな山を作る年長さんに憧れています。そして、年長さんが作った山や大きな池を使って遊ぶのも大好きです。でも、一斉にトンネルを四方八方から掘るので、山が崩れてしまいます。すると、年長さんがすーっと来て、修復してくれるんです。
頼もしく優しい年長さんに益々憧れを持つ瞬間です。
年中さんは、山に穴をあけてトンネルだらけに。どうすれば崩れにくいかをよく知っています。「先生、水かけて!」、「あっかけ過ぎ、それじゃ山が崩れちゃう。」なんて、怒られたりしちゃいます。みんなで協力して、一つの物を作り上げることに喜びを感じ、言葉を交わしながら、お友達とのコミュニケーションを楽しんでいます。
年長さんともなると、社会性が発達して、非常に高度な砂場遊びへと発展していきます。
大きな山や川を作るなかで、役割分担が自然発生的に出来上がります。「○○さんが山を高くしているから、僕はてっぺんに立てる旗を作ろう。」、「トンネルを両側から同時に掘ってつなげよう。」、「池を作っているお友達がいるから、私は水が漏れにくい堤防を作ろう。」など、自分の役割を遊びの中で見つけて協同して遊べるようになります。そして、そのような環境がさらに社会性を発達させていきます。
このように3学年入り交じって遊んでいますが、そこに子ども達の成長を見ることができます。子ども達は、遊びの中から多くを学んでいくのです。
「先生はアスリート」 H21.9.17(木) 晴れ
園庭をいっぱいに使っての鬼ごっこが始まりました。子ども達が逃げます。追いかける先生も全力疾走! 右へ左へと逃げる子ども達に、軽いフットワークで追いついてタッチします。
次々と逃げる子ども達にタッチしますが、鬼は交代しません。そう、これは先生が考えた「どこまでも続く鬼ごっこ」なのです。鬼は常に先生。子ども達は逃げる楽しさを存分に味わえます。鬼に追いかけられる怖さと楽しさは表裏一体。みなさんも子どもの頃にした鬼ごっこの怖さと楽しさが入り混じったあの興奮を覚えていると思います。それが、ずーっと続くのですからたまりません。
木の陰に隠れたり、私の背後に隠れたり。(お腹が大きいので隠れやすいのかも) でも、鬼に見つかって直ぐに追いかけられてしまいます。
しかし、感心するのは先生の走りっぷりです。ずーっと全力疾走しているのに疲れている様子がありません。
楽しそうに笑いながら走っている姿は、まさに笑顔のアスリート。幼稚園の先生って、本当にアスリート並の体力が必要なんですよね。そして、子ども達の楽しんでいる姿が元気の源なんです。したがって、疲れることはないんですよ。
「ふしぎな おはな」 H21.9.15(火) 晴れ
年中菊組のお友達が、家から花の種を持ってきてくれました。早速、お庭に蒔くことになり
みんなで園庭へ。
小さな種を優しく、落とさないように持って、土をかけます。「いいこいいこ」するかのように土を撫でている子もいます。
期待いっぱいです。
「早く大きくなーれ。」とみんなで言いながら水をかけました。そして、取り出したのは、可愛らしい看板です。
しっかりと立てて特製の花壇が完成しました。子ども達が頭を寄せ合っている姿って可愛いですよね。
「早く芽が出るといいね。」と言って立ち去ろうとすると、私の手を引いて
「この字ね、私が書いたの。」と教えてくれた子がいました。
やがて芽を出し、お日様を浴びて綺麗な花を咲かせる花の種。子ども達にとって、これは本当に不思議で楽しいことなんです。
「どうして、土をかけると芽がでるの?」
……答えられませんよね。
子ども達って、いつも「不思議」を抱えて生活してしているんです。お子さんに「どうして?」ってよく聞かれると思います。この「どうして?」は宝物です。疑問や不思議に思う心から好奇心がわいて、探究心へと繋がっていく。大切にしたいですね。
「本日開店 ピザ屋さん」 H21.9.10(木) 晴れ
今日も粘土遊びのお話になります。2学期になって粘土遊びに多様性が出てきました。ふとしたことから新しい形、新しい作り方、新しい遊び方を発見すると、それを何回も何日も繰り返して遊びます。そうして楽しみながら工夫し、造形や遊び方を洗練させていきます。また、お友達もそれに加わって影響しあう事もあります。
今日は、年中さんが面白い遊び方を発見したようですよ。ペタンと粘土を粘土板に打ちつけて丸く伸ばします。持ち上げてひっくり返して、また打ちつけて伸ばします。だいぶ大きく薄くのびてきました。そうです、これは粘土でピザ生地を作っているんですね。「上手だね、本物のピザ屋さんみたいだね。」と声を掛けると、ニコッと笑って生地を手にとり、今度は右手、左手の間でポンポンポン。「わー、ピザが手の上で踊ってるね。格好いいね。」と言うと、「そう私はピザ屋さんなの。ホラ!」
勢いあまって隣のお友達の机にボトンと落ちたり、受け損なってつぶれたりしていましたが、繰り返すうちに本当にクルクルと飛ばしては受け取るようになってしまいました。お見事!
今日はここまででしたが、生地の上に具をトッピングしたり、焼いたピザを切り分けたりと、どんどん遊びが発展していくと思いますよ。
明日9日は、教育講演会のため更新はありません。
「止まらない だるまさんがころんだ」 H21.9.8(火) 晴れ
年少さんが遊んでいます。鬼役の先生が振り返るたびに止まりますが、そのまま走りこんでくる子もいます。完全に動いてしまった子は、ルール通りに捕まえられて鬼のもとに。みんな先生にかなり近づいてきました。そして先生が、「だるまさんがころんだ」と言うか言わないうちに先生にタッチ! 一斉に反対側に走ります。「ストップ」と言いますが、全速で走っているので止まりません。 何回もストップと言って、ようやく止まります。
これは止まらない「だるまさんが転んだ」なんです。完全にルール違反ですが、あまりにも可愛いので、そのまま続けます。子ども達も、この「止まらない だるまさん」が大好きで、もう1回、もう1回とリクエストをします。先生もそんな子ども達が可愛くて可愛くて仕方がありません。もしかしたら、一番楽しんでいたのは、先生かもしれませんよ。 やめられない、止まらない、だるまさんが転んだのお話でした。
「年少さん~頭の中を形に~」 H21.9.7(月) 晴れ
2学期が始まって2週間目です。先週は休み明けで、手探りの様子も見られましたが、そろそろエンジン全開になってきました。年少さんのお部屋では、お絵かきや粘土遊びをしたり、ブロックやおままごとをしたりと、それぞれの遊びを楽しんでいました。
粘土で何かを作っている女の子。お友達と顔を見合わせては楽しそうに笑っています。私の姿を見つけると、「見てー、これロールケーキ。中にイチゴが入ってるの、それから上にものってるよ。私大好きなの。」と、おしえてくれました。「わー、上手だね。美味しそう。」と言いながら手でつまんで食べるまねをすると、とても嬉しそうにしていました。
このロールケーキ、よく見るとちゃんと中のクリームや具を巻き込んでいるんですよ。以前担任がカタツムリやソフトクリームをクルクルっと粘土で作ってあげたそうです。「丸まっている様子からヒントを得て、今度は自分のアイディアでロールケーキを作ったんだと思います。」と担任の話。何も見ないで、頭の中のイメージを形にするのって難しい事ですよね。お母さんと美味しいロールケーキを食べた経験と、先生と粘土をクルクル巻いて遊んだ経験が楽しく絡み合って、素敵なオリジナルケーキが出来上がりました。
次に入った年少さんのお部屋でも、あちらこちらから「見てー!」、「見てー!」と声が掛かります。「上手だね。」、「沢山色を使って描いてきれいだね。」などとこたえながら机を廻ります。すると一人の男の子が、「これ自転車!今度買ってもらうの。」と自由画帳を掲げて見せてくれました。自転車の絵って、とっても難しいんです。自由遊びのなかで、こんなに素敵な自転車の絵を描いてくれました。今度お父さんに買ってもらう自転車への思いが伝わってくるようです。背景の2本の線は虹ですが、これは、前に座っている女の子がきれいな虹を描いていたのを見て描きました。これも大切なことです。友達同士、影響されあって、真似し合って子ども達は成長していきます。
お母さんやお父さん、先生やお友達、沢山の人との関わりと経験の中で子ども達は「自分の力」で成長していくんですね。
「避難降園訓練」 H21.9.4(金) 曇り
防災週間にあたる本日、幼稚園でも避難降園訓練を行いました。地震発生を合図に一斉に机の下に避難。「カメさんのように、手も足も出さないでかくれてね。」の声に、すっぽりと机の下に納まります。
次に防災頭巾をかぶって園庭に避難します。ハンカチを口に当てて歩く姿は雪ん子のようで、とても可愛いです。年少さんも慌てず落ち着いていて立派です。 年長さんは、大滑り台を滑り降りて園庭へ。次から次へと滑り降りる姿は、かなり格好良いです。みんな上手に避難できました。
一旦教室に戻って、お母様のお迎えを待ちます。いつもとは違うお帰りに、みなさんワクワクしていました。
備えあれば憂いなし。防災週間に限らず、幼稚園では毎月避難訓練を行っています。(降園訓練は年に1回)
「鏡面仕上げ」 H21.9.3(木) 曇り
子ども達は、粘土遊びが大好き。思い思いの形を作って遊んでいますが、それとはまた違った楽しみ方を発見する子もいます。
年中さんのお部屋では、せっせと粘土と粘土を擦り合わせている子がいました。お煎餅型の粘土の上をお団子型の粘土の塊が何度も何度も滑っています。私が見ているのに気づくと、「見て見て!先生これ、ピカピカのツルツルなんだよ!さわって、さわって!」と、興奮気味に私の手を引っ張ります。なるほど、お煎餅型の粘土は鏡のように磨き上げられて、本当にピッカピカのツッルツルです。
「私が考えたんだよ、私が見つけたの。今ね、こうやってたらね、ツルツルになったの。」と、教えてくれました。周りの子も、それぞれの遊びに集中していたので、直ぐ近くで行われていた職人仕事に気がついていなかったようです。
「わーほんとうだ。」、「すごーい!」と、粘土を触って驚いています。
どうやらこの「鏡面仕上げ」、まさに今誕生した出来事のようです。「あっ、こうすると面白い。」と気づいた子が、黙々と、それこそ無言でその現象を楽しみ、試し、完成させていく。先ほど見せてくれた時の興奮は、この内面の楽しみが一気に喜びとなって表出した瞬間の事だったのです。
子ども達と生活していると、何気ない出来事の中にも、感動的な場面に多く遭遇します。それを拾い上げて、沢山褒めてあげることが大切です。全ての子ども達が、小さくて偉大な科学者であり、文学者であり、そしてマイスターなのです。